ラ・リーガ第22節が行われ、オサスナとレアル・マドリードが対戦した。

 前節はエルチェに4-0で快勝し、勝ち点差「8」で首位のバルセロナを追いかける2位のレアル・マドリード。出場停止明けのヴィニシウス・ジュニオールに加え、ティボー・クルトワもケガから先発に復帰した一方、カリム・ベンゼマトニ・クロースはコンディションの問題でメンバーから外れた。

 試合は10分、相手のミスを逃さなかったヴィニシウスがゴールに迫ったものの、シュートはオサスナの守護神セルヒオ・エレーラのセーブに遭い決めきれない。17分にはクロスのこぼれ球からフェデリコ・バルベルデが強烈なボレーを放つも、これも枠を外れる。一方のオサスナも43分、アブデ・エザルゾウリのラストパスから好機を迎えると、中央で待っていたアンテ・ブディミルが合わせるも枠を捉えることはできず。互いに無得点のまま前半が終了する。

 後半の立ち上がりから再びゴールに近づいたのはレアル・マドリード。46分にロドリゴが仕掛けから際どいシュートを放つと、57分にはヴィニシウスが深い切り返しでゴールに迫るも、ここはS・エレーラが立ちはだかる。一方のオサスナも黙っておらず、62分にはモイ・ゴメスが左足でシュートするも、これはポストに直撃。74分には再びヴィニシウスが決定的なチャンスを迎えるが、GKをかわそうとしたところでS・エレーラが好セーブを見せた。

 するとスコアレスのまま迎えた78分、レアルはヴィニシウスが左サイドの深い位置に侵入すると、中央への折り返しに合わせたのはバルベルデ。難しい体勢から右足で上手く流しこみ、レアルがついに均衡を破った。さらにリードを守って迎えた90+2分には、アルバロ・ロドリゲスが高い位置でボールを奪うと、ラストパスを受けたマルコ・アセンシオが左足でゴールネットを揺らし、途中出場の2人で試合を決める貴重な追加点を奪った。

 試合はこのまま終了。難所で苦しみながらも勝ちきってみせたレアルは、翌日に試合を控えるバルセロナとの勝ち点差を「5」に縮め、ビッグゲームが続く今後の戦いに弾みをつけた。

 次節、オサスナは26日にアウェイでセビージャと対戦。レアル・マドリードは、21日にチャンピオンズリーグ・決勝トーナメント1回戦・ファーストレグでリヴァプールと敵地で激突した後、25日にはホームでアトレティコ・マドリードとの“マドリード・ダービー”を迎える。

【スコア】
オサスナ 0-2 レアル・マドリード

【得点者】
0-1 78分 フェデリコ・バルベルデ(レアル・マドリード
0-2 90+2分 マルコ・アセンシオ(レアル・マドリード

バルベルデ(右)の決勝弾でレアルが勝利 [写真]=Getty Images