2月20日(月)、教育エンターテインメント番組「おかあさんといっしょ」(毎週月〜土曜朝7:45-8:09、NHK Eテレ)にて2019年4月より4年間第12代「体操のお兄さん」を務めている“まことお兄さん”こと福尾誠が今年度をもって卒業し、後任を大学3年生の佐久本和夢(さくもと・かずむ)が務めることが明らかになった。出演者交代会見に参加した福尾は、「夢であった“体操のお兄さん”というすてきなお仕事に僕を選んでいただきありがとうございます」と感謝の気持ちを語った。なお、福尾の同番組最後の出演は4月1日(土)までとなり、3日(月)からは佐久本がレギュラー出演する。たいそう「からだ☆ダンダン」は引き続き放送される。

【写真】新体操のおにいさんとなった“現役大学生”佐久本和夢

■“体操のお兄さん”というすてきなバトンを次の世代に

NHK放送センターにて実施された会見に登場した福尾は、「4年間を振り返ると、とにかくすてきな経験をさせていただけたなと。感謝ばかりです。これまでに数えきれないほどたくさんの方に支えていただきました。NHKのスタッフのみなさまをはじめ、現場の技術スタッフのみなさま、出演者のみなさま、そして番組を応援してくださっているファンのみなさまのおかげで“まことお兄さん”として活動ができたこと、大変感謝しております」と、視聴者や周囲からの応援に感謝を述べた。

コロナ禍での活動となったことについては「悔しい経験もあります。それはみなさんと直接お会いできる機会が少なかったことです。4年間の中でたくさんの子どもたちとスタジオで収録ができたのは最初の1年間だけでした。年度末に感染症が流行し、現在に至るまで、以前のような収録をすることは残念ながらありませんでした。コンサートにおいても中止や制限がある中での活動となりましたが、そんな活動の中でも体操やアクロバットなどのパフォーマンスを見てくださり、かっこいいと言ってくださるみなさんの声が大変励みになり、うれしかったです」とコメント。

今回卒業を決意した経緯については、「僕自身経験と年齢を重ねて、これまで繋げていただいた“体操のお兄さん”というすてきなバトンを次の世代に繋げたいという思いが強くなり、卒業を決意しました」と説明。今後の活動については、「自分のパフォーマンスを見てかっこいいと言っていただくことがとてもうれしかったので、体が動く限りはパフォーマンスをしたいと思っています」と明かした。

また、初代「体操のお姉さん」として2019年より福尾と共に番組を支えてきた“あづきお姉さん”秋元杏月へは、「4年間共に過ごしていただきありがとうございました。この4年間はとても楽しく夢のような時間でした。これからも心から応援しています」と思いを伝えた。

最後に「夢であった“体操のお兄さん”というすてきなお仕事に僕を選んでいただきありがとうございます。これからも『おかあさんといっしょ』の応援をよろしくお願いいたします」と笑顔で締めくくった。

そんな福尾に対し、会見に同席していた秋元は「まことお兄さんには私もたくさん笑わせてもらって、この4年間数えきれないほど楽しかった思い出があります。時には悩んだり落ち込んだりする日もあって。でもそんな時は必ずまことお兄さんにが心強い言葉をかけてくれて、何度も何度も励まされ、助けられてきました。(中略)誰かの心にふっと寄り添えるまことお兄さんのお人柄を心から尊敬していますし、そんなまこお兄さんと4年間を一緒に過ごすことができて、心から感謝しています。4年間、とってもとっても楽しかったです。これから始まるまことお兄さんの新たな日々がこの4年間を上回るくらい楽しいが更新され続ける日々であるように、心から願っています」と、涙を交えながらも笑顔でエールを送った。

■新・体操のお兄さんは現役大学生の佐久本和夢

なお、新年度より第13代「体操のお兄さん」を務めるのは大学3年生(2024年に卒業見込み)の佐久本和夢。3歳で新体操を始め、「体操のお兄さん」への合格が判明した2022年まで選手として活躍していたほか、これまでにも子どもたちに新体操を教えた経験を持っているとのこと。

■歴代体操のお兄さん

砂川啓介(1961年4月〜)

佐久間俊直(1963年10月〜)

岡田祥造(1967年4月〜)

向井忠義(1969年10月〜)

小西幸男(1969年10月〜)

輪島直幸(1971年4月〜)

川原洋一郎(1973年4月〜)

瀬戸口清文(1974年4月〜)

天野勝弘(1987年4月〜)

佐藤弘道(1993年4月〜)

小林よしひさ(2005年4月〜)

福尾誠(2019年4月〜)

佐久本和夢(2023年4月〜)

(左から)佐久本和夢、福尾誠、秋月杏月/(C)NHK