福岡アジア美術館2022年度のアーティスト・イン・レジデンス事業 『第18回福岡アジア美術館アーティスト・イン・レジデンスの成果展2022 記録と表現-立ち止まり、また動き出す』(株式会社西日本新聞社(本社:福岡市中央区)共催)を2023年2月25日(土)から3月5日(日)まで実施します。
福岡アジア美術館は、今年度、新型コロナウイルス拡大防止のため延期していたアーティスト・イン・レジデンス事業を3年ぶりに再開しました。今年度は滞在期間を第1期から3期に分け、海外、日本、福岡から8組9名のアーティストが滞在制作を行います。

第3期のアーティスト 下寺 孝典〔タイヤ〕(大阪)、長野 櫻子(福岡)、ドクペルー〔ホセ・バラド、ヒメナ・モーラ〕(ペルー)の3組4名は、1月上旬からの約2カ月間、さまざまな場所を行き来しながら滞在制作をおこなってきました。本展では、この3組のアーティストたちが、福岡でたくましく生きる人々とその日常に触れるなかで、何度も立ち止まりつつ、考え、記録し、表現しようとしてきたことを、ドキュメンタリー映画、アニメーション、屋台インスタレーションという形で発表します。

制作スタジオでのアーティスト
展覧会概要

展覧会タイトル:
第18回福岡アジア美術館アーティスト・イン・レジデンスの成果展 2022
『記録と表現-立ち止まり、また動き出す』

会期: 2023年2月25日(土)~3月5日(日)※休館日/開場時間は会場によって異なります

会場・開場時間:
1. Artist Cafe Fukuoka内 スタジオ/ギャラリー(福岡市中央区城内2-5)
11:00-17:00 ※2/27(月)休館 /観覧無料

2. 福岡アジア美術館 アートカフェ(7階)(福岡市博多区下川端町3-1)
9:30-19:30(金曜・土曜は20:00まで) ※3/1(水)休館 /観覧無料

主催 福岡アジア美術館
共催 西日本新聞社、ラブエフエム国際放送株式会社

【オープニング・イベント】
ドクペルー 上映会&トーク「記憶を編む」
日時:2月25日(土)13:00‒15:00 /福岡アジア美術館 あじびホール(8階)
ドキュメンタリー映像制作ワークショップ「記憶を編む」に参加した4つのグループとドクペルー自身による短編ドキュメンタリー5本の上映とトーク。(スペイン語通訳) ※入場無料、申込不要

◆長野櫻子 上映会&トーク「記憶と孤独と短編アニメーション」
日時:2月25日(土)15:30‒16:30 /福岡アジア美術館 あじびホール(8階)
福岡でのコロナ禍の日常を描いた新作アニメーションの予告編と過去作品の上映とトーク。
上映作品:《(新作)》[予告編]2023年、《ろうろう》2016年、《a cup of coffee》2016年、
《あなたが誰で、どんなに孤独だろうとも》2022年。 ※入場無料、申込不要

◆下寺孝典 トーク&パーティー「動く屋根の下で」
日時:2月25日(土)17:00‒19:00 /福岡アジア美術館 アートカフェ(7階)
「まちとひとをつなぐアジアの動く屋根」と題し、下寺孝典が福岡とアジアの屋根が吊るされた会場で、アジアの屋台と人々が集う路上文化について話します。その後は屋根の下に集って、おいしい食をお楽しみください。

Web:https://faam-air.artne.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/faam_air/
新型コロナウイルスの感染拡大状況や今後の社会情勢等により、止むを得ず展示内容の変更や開催を中止にする場合がございます。
長野 櫻子 制作風景
下寺 孝典 制作風景
ドクペルー 新作の撮影風景


<補足資料>アーティスト・滞在制作作品紹介
長野 櫻子

長野 櫻子 Nagano Sakurako |招へい期間 1/10 – 3/10

1989年生まれ、福岡市在住。記憶と身体、動きと共感の関係をアニメーションをとおして模索。短編アニメーションを作るかたわら、空間にアニメーションを配置するインスタレーションも制作している。




滞在制作作品について
「以前の日常に少しずつ戻りつつある中で、この街に住む人たちは、世界的なパンデミックの中をどんなふうに過ごし、どんなことを考えていたのだろう。6人の年齢も性別も異なる福岡市民の方々にインタビューを行い、そのお話をもとにアニメーションを制作する。」(長野)
制作イメージ
下寺 孝典

下寺 孝典 Shimodera Takanori〔タイヤ〕|招へい期間 1/10 – 3/10

1994年生まれ、大阪市在住。在学中からアジア諸国の屋台研究をおこない、現在は屋台研究家として活動。アジア各国の都市を旅しながら、人々の路上での振る舞いを観察・記録するとともに、屋台の生産流通に踏み込みながら実践的活動をおこなっている。



滞在制作作品について
《動く屋根》「『屋台』とは何か? わたしはこの問いを探っている。屋台はその土地の風土や歴史によってカタチづけられ、また屋根に特徴が現れてくるのではないだろうか。今作では、屋台職人とともにつくった福岡やアジアの『動く屋根』について考察します。」(下寺)
制作イメージ
ドクペルー(左 ホセ・バラド  右 ヒメナ・モーラ)

ドクペルー〔ホセ・バラド、ヒメナ・モーラ〕|招へい期間 1/11 – 3/10

2003グループ結成。ホセ・バラド:1961年生まれ、ペルー、リマ在住。ヒメナ・モーラ1979年生まれ、ペルー・リマ在住。2003年の結成から20年にわたり、ペルーや他のラテン・アメリカ諸国で350本以上のドキュメンタリーを制作。地域の人々、歴史に寄り添い続ける。


滞在制作作品について

「福岡アジア美術館でのレジデンスは、美術館とワークショップ参加者の皆さんのおかげで、私たちの期待を大きく上回るものになりました。参加者から提案されたテーマは福岡の様々な伝統、オーラルヒストリーや記憶を伝えてくれます。私たちが撮影しているうきは市は、豊かな自然と人々のつながりに囲まれた土地です。また伝統が現代に受け継がれている場所でもあります。福岡とペルーの地方の暮らしには似ているところがあり、とても親しみを感じています。」(ドクペルー)
映像制作ワークショップの様子

配信元企業:株式会社西日本新聞

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