2022年に放送されたドラマ「君の花になる」から生まれた期間限定のボーイズグループ「8LOOM(ブルーム)」のメンバーの1人として活躍したNOAが、1stアルバムNO.A」(ナンバーエー)を2月22日(水)にリリースする。また、2023年5月6日(土)には東京・EX THEATER ROPPONGIで初のワンマンライブの開催も決定。作詞、作曲、ダンスの振付けまで手掛けるトリリンガル(日本語・英語・韓国語)、さらに圧倒的なビジュアルとスタイルを持っているにもかかわらず、常に努力を怠らない。その背景には、6年間、韓国の練習生として活動をしたからこそ見えた“世界”というステージへの憧れがあった。そんなNOAに今回、アルバムについてはもちろん、音楽や8LOOMのこと、今後のビジョンについて語ってもらった。

【写真】クールな横顔を見せるNOA

■このアルバムを聴けば“NOA”という人間がどんな人間か分かると思う

――今回の1stアルバム「NO.A」の制作にあたって、コンセプトやテーマはありましたか?

NOA:1stアルバムということで、自己紹介がしたいという思いがあって、それにプラスで、普段自分が得意としているジャンルがDANCE・R&Bだったので、そこに特化しているアルバムにしたいな、というのがありました。なので、このアルバムを聴けば“NOA”という人間がどんな人間かわかるよっていうアルバムにしたい、というのが最初から考えていたコンセプトです。

――アルバムのタイトル「NO.A」(ナンバーエー)には、どんな思いが込められていますか?

NOA:そうですね。最初から絶対に自分の名前を紐づけたかったという思いはありました。「NO.A」の“A”はアルファベットの最初の文字で“1番目”という意味もあるので、1stアルバムにふさわしい名前なんじゃないかなと…。「NOA」(ノア)でそのまま出すよりも、「NO.A」(ナンバーエー)と少し捻りを加えたら、いい具合に名前も出せるので、このタイトルに決めました。

――今回のアルバムは全部で14曲収録されていますが、その中でも特にお気に入りの曲を教えてください。

NOA:思い入れが1番深いのは「Purple Sky」ですかね。このアルバムを出すまでの3年間、応援してくださったファンの方たちに届けたいメッセージソングとして書かせてもらったので、この「NO.A」を代表する曲なんじゃないかなと思います。

――そんな「Purple Sky」の中でお気に入りのフレーズはありますか?

NOA:「そばにいれば必ずすべて乗り越えていけると思うんだ」という歌詞がサビにあるんですけど、その歌詞は本当に僕が普段からファンの方たちに思っていることでもありますし、僕はファンの方に向けて書いたんですけど、(聴いている方が)これを仲間や、恋人、家族とか、大切な人と重ねられる歌詞になっていると思うので、そこは自分の中でもお気に入りのフレーズです。

■自分にしか作れないものは必ずある

――作詞・作曲も行われていますが、普段はどのように曲を制作されていますか?

NOA:そうですね…、僕は普段から歌詞というか詩みたいなものをブワーっと書いていて、それは思い浮かんだときとか、何かを感じたときに書くんですけど、そういった詩がストックで何個もあるんです。僕自身、トラックを書いてメロディーを書いて、そこに歌詞を乗せるというのがあまり好きじゃなくて…。どちらかと言うと、まずトラックを作って、そのトラックに、ストックにある詩みたいなものを読み上げながら歌って、そこにはまっていくものをどんどん使って制作しています。なので、トラック先行で制作をしているかなと思います。

――作曲はいつごろから始められたのですか?

NOA:触り始めたのは小3です。もちろん触ったのは簡易的なものだったんですけど、コンピューターのiMacの中のGarageBandを、たまたまやっていたiMacのキャンペーンみたいなのに行って触ったのがすごい楽しくて。お母さんに伝えたら家に1台買ってくれることになったので、そこから曲を作ったり、動画編集をして自由研究で提出したりしていました。15歳くらいになるとフル尺で曲を作るようになってましたね。

――そんな作詞・作曲、さらにはダンスの振り付けなども行われているNOAさんが、「NOA」という作家性の中で、特に大切にしていることはなんですか?

NOA:作詞作曲とかができるからこそ、自分の曲に対しての世界観みたいなものは強く持っていて、パフォーマンスのときも、誰かに頼ったり任せるよりかは、僕もそこに入って、一緒にその世界観を作ったりはするので、自分にしか作れないものは必ずあるんじゃないかなと感じていますね。

あとは、日本でいうと、今正直ソロアーティストで歌って踊って、自分で曲を作ってという人はそこまでいないので…。僕はダンサーとかも8人抱えて活動をしていて、そういった1つ1つが、多分まだ、他の方が成し遂げていないことだったりもするので、そういった意味で、まだ誰も成し遂げていないことを成し遂げられるアーティストになりたいと思っています。

――先ほど、詩を書いているとおっしゃっていましたが、本を書いてみたいといったようなビジョンはありますか?

NOA:一時期すごい興味ありました!夢で見たこととかをよく書いたりしてました。本を読むのも好きなので、本を書くこともいずれどこかで出来たらいいなと思っています(笑)。

5月6日に自身初となるワンマンライブが決定「今も常にワクワクしています」

――ワンマンライブが決定したとき、どのようなお気持ちでしたか?

NOA:率直に、めちゃくちゃ嬉しかったですね。初めてのワンマンライブということもあって、なんかもう決まってときから、“あんなことしてみたいな”とか、アルバムの制作中に(ワンマンライブが)決まったので、曲を作りながらもライブのことを考えるようになりました。この曲で、ここのパートはこういう演出にしたいなとか、そういう風にも繋がったので、今も常にワクワクしていますね。

――アルバムやライブなどを制作しているときに、工夫していることなどはありますか?

NOA:アルバムの中でどの曲もダンスしているというよりかは、スタンドマイクで届けるってことだけを意識してパフォーマンスしたいなと思っている曲もありますし、目で楽しんでいただけるって意味では「Step Back」っていう曲とかは、普段だったら歌詞がちゃんと聞こえるようにというのを意識したりするんですけど、正直何言ってるか分からないくらいの日本語で(笑)。サウンドをメインに作ることも意識したりはしたので、目でも耳でも楽しめると思います。

――NOAさん自身が足を運んだライブの中で、印象に残っているライブはありますか?

NOA:んー、そうですね。それこそ僕はBIGBANGさんがすごく好きで、韓国に居たころとかはよく行かせてもらっていたんですけど、やっぱファンとの団結力というか、何も言わずとも、みんなコールみたいなものを覚えていたり、ペンライトの色を変えたりだとか、みんなで作り上げている空間みたいなのはすごい素敵だし、この景色をいつか自分もステージの上からみたいな~っていうのはすごい強く思っていました。

■8LOOMは…「同世代として、すごくたくましい仲間」

――ライブと言えば、2022年に放送されたドラマ「君の花になる」で8LOOMの久留島巧(くるしまたくみ)として約1年間活動し、ライブも行われていました。ステージから見る景色はどうでしたか?

NOA:最初にグッズが出てからのライブが、恵比寿のLIQUIDROOMだったんですけど、その際に、初めてファンの方たちが僕のジャンボうちわを持ってる光景を見て、すんごい不思議でした(笑)。ソロの“NOA”としては見れなかった景色だったので、素直にめちゃくちゃ嬉しかったですし、やっぱすごい楽しかったです。ほんとに感動的な場面がいっぱいあったので一生の思い出ですね。

――アイドルだなって感じれる瞬間ですよね。

NOA:そうですね。まさにそんな感じでしたね。ファンサうちわみたいなものを、ファンの方が作ってきてくれていたりもしたので、楽しくて、できる限り全部応えてました(笑)。

――またNOAさんは「君の花になる」で初めて演技に挑戦されたとのことでしたが、手応えはありましたか?

NOA:ドラマでいうと1話、2話はすごく自分の中でも“巧”に対して迷っていた時期でしたね。実際に“巧”がどういった人間なのかを理解しきれていなかったんですけど、文哉くん(高橋文哉)とか、啓ちゃん(綱啓永)とか、琉弥(宮世琉弥)とか、みんなの支えがあって…。

スタッフさんとかも僕が聞いたら、いつもアドバイスをしてくださったので、そこから4話くらいに、やっと自分の中でも“あ、巧だったらこうするな”っていうビジョンが見え始めました。そういった、1つ1つの作業がものすごく楽しかったですし、普段はアーティスト活動をやっているので、同じ表現者としても学ぶポイントがたくさんありました。

――今後もお芝居をしたいといったような気持ちは芽生えたりしましたか?

NOA:今後もチャンスをいただける限りは、どんどん挑戦したいなというは思っていますね。頑張りたいです。

――そんなNOAさんにとって8LOOM、そして8LOOMY(ファン呼称)とはどんな存在ですか?

NOA:8LOOMは本当に一生の友達といった感じですかね。文哉くんも言ってたんですけど、最初は共演者として一緒に活動をして、でも今となっては本当にそれが、ただただ友達になって、2023年になってからもちょくちょく会って遊んだりもしてますし、お互いみんな居る場所が違うからこそ共有しあえることもあって、同世代としてすごくたくましい仲間だなーって、今は毎日思っています。

8LOOMYは、やっぱり8LOOMをあの短期間で、こんなに色んな方に支持されるくらいまで大きくしてくれて、それは8LOOMYのおかげでしかないので、感謝の気持ちでいっぱいです。すごかったなあって思ってますね(笑)。TikTokとかでも8LOOMのダンスとかをたくさん踊っていただいたので、すごいそれも嬉しかったですね。

――ちなみに、8LOOMの楽曲の中でお気に入りの曲はありますか?

NOA:うわぁー!マジで難しいですねそれは(笑)。でも「Foever or Never」か「君の花になる」ですかね!

■今年から少しずつ海外にも行こうと思っています

――8LOOMの活動を拝見して、NOAさんの歌はもちろん、ダンスのレベルの高さに圧倒されました。NOAさんは韓国で練習生として活動していた期間があったと思いますが、その経験は今の活動にどのように繋がっていると考えていますか?

NOA:本当に自分のすべての基礎がそこにあるので、細かいですけど、発声の仕方だったりとか、練習の仕方みたいなものは全部そこで僕は学んだので、今も常に忘れずにやろうとしています。実際に韓国のアーティストさんも、練習生と変わらない練習量をやられていたりしていて、それがパフォーマンスの結果に繋がってるというのを間近で見ていたので、そこは変わらず努力しようとしています。

あとは、考え方みたいなものも練習生のときに叩き込まれていて、国内のみに限らず、常に練習生のころから世界を見せられていたので、そこは変わらず、今も僕は世界に発信したいですし、世界の色んなものをチェックしては、それを自分の物にしたいなと努力もしています。

――2022年は演技に初挑戦、そして2023年は念願のワンマンライブが行われます。そんな中でNOAさんが今後挑戦してみたいこと、また叶えたい夢などがあれば教えてください。

NOA:2022年は8LOOMの“NOA”としてたくさん活動させていただいて、僕のファンの方にとっても8LOOMの“NOA”としての色に染まった1年だったと思うので、今年は、振り返った時にNOAくんとの思い出いっぱいだなと思えるくらい、イベントやライブ、曲の配信も含めなんですけど、とにかく“NOA”として僕自身も染められたらなと思っています。

プラス、今後はもっと、ワールドツアーみたいなものもしたいので、今年から少しずつ海外にも行こうと思っていますし、幅広く活動できるアーティスト、エンターテイナーとして活躍できばと思っています。

――ちなみに、プライベートで挑戦してみたいことはありますか?

NOA:それでいうと、僕は今趣味がないんですよ。だから趣味を見つけたいです。普段やっている自分の仕事から離れられる趣味が欲しいです。インスタライブとかでも言ってるんですけど、書道とか陶芸とか、和な感じの全く仕事と関係ないことを趣味としてやりたいなっていうのはすごい思ってて、そういったものに挑戦したいですかね。

――最後に、1stアルバム「NO.A」の発売や、ワンマンライブを楽しみにしているファンの皆さんに一言お願いします。

NOA:1stアルバムを引っさげた1stワンマンライブということで、もちろん新曲もめちゃくちゃいっぱい披露しますし、みなさんが“この曲はこんな感じにパフォーマンスするんだろうな”って、予想はされると思うんですけど、その予想を遥か上に超えたパフォーマンスを僕はしようと思っています。アルバムを聴いて、もっと曲を体で感じたいなと思った方は、ぜひライブに足を運んでいただけたら嬉しいです。

そして、今年はライブもできる限りたくさんしようと思っています。最近「ワンマンライブ以降ライブないのかな」という心配の声を見かけるんですけど、まだまだあるので楽しみにしていただけたらと思います!

1stアルバム『NO.A』を発売するNOA/撮影=宮川朋久