深セン証券取引所のメインボードへの上場を目指す、播恩集団(001366/深セン)が2月22日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。4035万株を発行予定で、公募終了後速やかに上場する見込みだ。
 
 同社は2006年にガン州八維生物科技有限公司として設立した民営企業で、17年に株式会社化して20年に現社名となった。江西省ガン州経済技術開発区に本社を構えており、ブタ向けを主とする飼料の研究開発、生産、販売を主業務としている。特に人工乳、離乳食など高品質な幼豚向け栄養食品を手掛けており、子ブタ向けの配合飼料に関する国家規格の制定に参加。江西省のほかに広東省、浙江省、重慶市に生産拠点を建設して華南地域に製品やサービスを提供している。
 
 2019〜21年、および22年1〜6月期の中国ブタ飼料市場における同社のシェアは0.29%、0.33%、0.25%、0.23%となっている。高い製品品質、充実した販売、サービス体制、子ブタに特化した製品といった強みを活かし、今後さらに研究開発に力を注いで製品、サービスの品質向上に努め、販売規模を拡大して市場シェアの安定的な上昇を目指す。
 
 22年12月期の売上高は17億985万元(前期比3.45%減)、純利益は7741万元(同13.93%減)。23年1〜3月期の業績予測は、売上高が3億8300万〜4億2500万元(前年同期比27.13〜41.07%増)、純利益が1405万〜2205万元(同11.58〜18.17倍)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

【深センIPO】ブタ用飼料の播恩集団が22日に公募開始、4035万株を発行予定