玉置玲央が、2024年放送スタートの大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合ほか)に出演することが発表された。吉高由里子主演、大石静が脚本を務める同ドラマは、紫式部を主人公に、変わりゆく世を自らの才能と努力で生き抜いた女性の愛の物語。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を書きあげた女性の秘めた情熱と想像力、ひとりの男性への思いを描く。玉置は、“道長の兄(次男)”藤原道兼を演じる。兄の道隆(井浦新)にすべてがかなわず、父の愛情に飢えている。その苛立ちの矛先が道長に向くことも。紫式部(まひろ)との間にはある因縁が、という役どころだ。

【写真】玉置玲央、柄本佑“藤原道長”の次兄役で大河ドラマに出演

■実在の人物を演じる機会はなかなかないので、今から楽しみ

――演じる人物の印象と意気込みをお聞かせください。

千年以上前の実在の人物を演じる機会はなかなかないので今から楽しみで仕方ありません。ですが、私自身この時代の知識に乏しく、例えば藤原道兼の人物像や偉業、逸話の類いをスラスラと語れるかと問われると、恥ずかしながら私はまだ語れません。俳優として、これから役に肉をつけ血を通わせ「歴史に確かに存在した藤原道兼」を視聴者の皆さまにお届けできるよう、精一杯取り組む所存です。

■普段やらないようなことをやらせていただけたらなと

――大河ドラマ出演歴・思い出などを教えてください。

大河ドラマへの出演は2016年の「真田丸」、2020年の「麒麟がくる」に続いて3度目です。「真田丸」では切腹を、「麒麟がくる」では火縄銃の分解と組み立てをやらせていただいたので、今回も何か普段やらないようなことをやらせていただけたらなと思っています。

■自分とはかけ離れた所作がたくさんあると思うので楽しみ

――およそ千年前の華やかな京都を舞台に演じる楽しみはありますか?

所作、衣装でしょうか。どこまで忠実に時代考証と照らし合わせるかは分かりませんが、例えば「麒麟がくる」では衣装の素材や色味を出来る限り当時の物に近付けられるようこだわって製作してくださっていたのが印象深くて。衣装合わせの際にワクワクしたのを覚えています。所作も同じく、令和に生きる自分とはかけ離れた所作がたくさんあると思うので楽しみです。

■人の思いをがっしり受け止めてくれる街

――古都京都の印象や思い出をお聞かせください。

以前、長い期間京都に滞在する機会があって、それ以来関西方面に仕事に行くとついつい京都に寄り道することがあります。日本全国、思い出の場所というものはたくさんありますが京都はそれが特に多い。多いし根深い、と言いますか。人の思いをがっしり受け止めてくれる街なのだと思います。同時に、人の思いが積み重なって渦巻いている街でもあるのでしょうね。

藤原道兼役・玉置玲央/(C)NHK