2人目の妊娠中、妊娠後期の血液検査から高血糖が発覚。再検査(OGTT=ブトウ糖負荷検査)の結果、下された診断は「妊娠糖尿病」。ウォーカープラスでは、食べるの大好き!甘いもの大好き!な作者が、食事療法を中心にインスリンを打たずに迎えた出産について、分かりやすく漫画にしてお届け。10万部のベストセラーとなった『月たった2万円のふたりごはん』の著者であるイラストレーター奥田けい(@kei__okuda)の「妊娠糖尿病体験記」。

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「妊娠中にはじめて発見または発症した、糖尿病にいたっていない糖代謝異常」のこと。

※本作は「妊娠糖尿病」を紹介するものとなります。「妊娠糖尿病」と「糖尿病」は異なる疾患ですのでご注意ください。

※本作で紹介している症状は、個人の体験談であり、すべての人に当てはまるものではありません。症状で悩んでいる場合は医師・看護師等の専門家に相談してください。

――ここまで食事療法についてお話を伺っていますが、血糖値のコントロールに関してはインスリン(注射)を打つという方法もあったわけですよね。

食事療法だけで血糖値をコントロールしている事に関しては、先生にも驚かれました。褒めてもいただけたのですが、食事療法で私自身が痩せてしまったせいか、「いざとなればインスリンを打てばよいからね」と必ず言われました。妊娠時は赤ちゃんに栄養がいくような食事をとらないといけないので、ただ食事(カロリー)を控えるというのはダメなんです。だからこそ、「そんなに食事制限にストイックにならなくても大丈夫だよ」という、励ましの言葉をくれたと思うんです。でも正直にいうと、その時の私にとっては一番言われたくない言葉でした。

――注射が嫌いというだけではなかったのですね。

自分のなかで、インスリンを打つようになったら真の糖尿病患者になってしまうという気がして、それは絶対に避けたかったんです。

――なるほど。でも食事療法を頑張り続けるのはかなり大変だったのではありませんか?

もちろん辛いと感じることもありましたが、お腹の赤ちゃんが順調に育っていてくれた事で救われました。だから、自分自身で決めた事(インスリン無しの食事療法)を信じて続けられたのだと思います。ただ、自分が耐えられないことを我慢するのは精神的ストレスになって良くないので、インスリンを打つ方法や食事療法、ぜひ皆さんには「自分に合う続けられる方法」を見つけていただきたいと願っています。

イラストレーター奥田けいが描く「妊娠糖尿病体験記」。出産までのリアルな体験談が今後も気になるところだ。

取材・文=かわいゆうこ

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