萬田久子が、4月8日(土)スタートの土ドラ「グランマの憂鬱」(毎週土曜夜11:40-0:35、フジテレビ系)で主演を務めることが明らかになった。

【写真】萬田久子は百目鬼ミキ役を演じる

同作は高口里純の同名漫画を原作に、村の総領職であるグランマ(百目鬼ミキ)が、現代を生きる人々の切実な悩みや日常で巻き起こるさまざまな問題を「喝!」と一刀両断していく痛快人情“喝”ドラマ。萬田は村の代々総領職を務める主人公・百目鬼ミキを演じる。

■土ドラ「グランマの憂鬱」あらすじ

美しく雄大な里山風景が広がる百目鬼村にある百目鬼家の座敷に村人が集まって定例の御前会議が行われる。村人らの小競り合いをズバズバさばいていく総領の百目鬼ミキ。「隣の柿の木が邪魔だ!」「お前の家の桜の木も邪魔だ!」と隣人らが悶着すると「そんなら2本ともあたしがぶった切る!」とミキが喝破。たじろぐ村人に「花が咲き、実を結ぶ季節も、そうでない季節も楽しんでこその人生だ」と諭すと、庭木のことで揉めていた二人の気持ちが不思議とおさまっていく。

そして、村長から“おらだおらだ詐欺”の発生が伝えられると、村で暮らすヨネと孫の達也が現れる。達也はヨネが詐欺で50万円をだまし取られたと言い、村の積立金から補償してほしいと訴える。詐欺被害を大ごとにしたくないヨネと、何としても村の積立金を欲しがる達也。思案の末、ミキは支払うことを決める。

その後、積立金を受け取りにやって来た達也にミキは「東京で友達はできたか?」と尋ねる。「それなりに…」と達也が答えると、ミキは「本当の友達か?」と畳みかける。村のあちこちにかかってきた詐欺電話の主は方言を使いこなし、村の事情にも精通していたのだ。「おらだおらだ詐欺をやったのは達也だね?」ミキは鋭く問い詰める。

ミキが散歩に行こうとすると、決まって付いて来るのが孫の亜子。愛らしく自然が大好きな6歳児。母の由真と父とともに横浜で暮らしていたが、百目鬼村に越してきた。そんな亜子が何かを隠している様子にミキは気付く。

萬田久子のコメント

私が演じる百目鬼ミキは、しっかりとした芯のある女性。そういう女性は少なくありませんが、彼女は自分の思いをしっかりと口にして相手に伝えることができる。だから強いのだと思います。私とはほど遠いキャラクターではありますが「自分もこういう役を演じる年齢になったんだな」と、ちょっと感慨深いですね(笑)。

私は「Age is just a number(年齢なんて、ただの数字よ)」という言葉が大好きです。今回、コンビを組む6歳の孫娘との関係も、まさにその言葉通り! ミキの“喝”と亜子の素直な言葉には、実は共通する部分があると思っています。だから年齢に関係なく、孫娘の胸を借りてミキを演じるつもりです。ぜひ土曜の夜を楽しみにしていてください。

■原作・高口里純のコメント

「ドラマ化はいつ?」周囲でも頻繁に言われはじめてちょっと期待していた今日この頃。こうして実際それがかなうと、改めてシニアの時代じゃん!と思ったものでした。連載にあたっておばあちゃんが主役って大丈夫か?と不安だったのですが、今では高口の代表作の一つになりました。皆さまのおかげ。ありがとうございます。

ドラマに関しては別物という認識でいた方がいいのかなとは思うものの、やはりとても楽しみです! 読者の皆さまもぜひ、生のグランマの“喝”と亜子ちゃんの愛らしさに癒されてくださいね。

■中頭千廣プロデューサー(東海テレビ)のコメント

日常でふと、すてきな「人生の先輩」と出会えることの喜びは代えがたい経験です。迷ったり悩んだりした時、その背中を思い出せる存在があるのは、とてもありがたいことですし、勇気をもらえます。

憧れて、人生の指針になる存在。今回、ドラマ化させていただくコミック「グランマの憂鬱」のグランマ・ミキさんは、まさにそんな存在です。いつの時代も普遍的に変わらない悩みの代表の人間関係を、グランマがどう導くのか。

当たり前のことすら発言しづらい現代に今一度、“喝”を入れるグランマ役に萬田久子さんをお迎えして、架空の村ならではのエンタメ要素も交えた、痛快人情“喝”劇を土曜の夜にお届けします。どうぞご期待下さい。

土ドラ「グランマの憂鬱」で主演を務める萬田久子/(C)東海テレビ