チャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)ファーストレグが21日に行われ、リヴァプールレアル・マドリードに2-5と大敗を喫した。試合後、UEFA欧州サッカー連盟)の公式HPがリヴァプールのキャプテンを務めるイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンのコメントを伝えている。

 本拠地『アンフィールド』で昨季の“リベンジ”を狙う一戦は、立ち上がりからリヴァプールが果敢なハイプレスを仕掛けてレアル・マドリードに自由を与えない。すると4分、エジプト代表FWモハメド・サラーの放ったクロスボールからウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスが“バックヒール”の一撃を沈め、先制に成功した。14分には相手のミスからサラーが追加点。リヴァプールにとってはこれ以上ない最高のスタートだった。

 だが、序盤の2得点は“悪夢”のはじまりにすぎなかった。21分にレアル・マドリードのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールに“ゴラッソ”を叩き込まれると、36分にはリヴァプールの同代表GKアリソンのクリアボールがヴィニシウスに当たってゴールに吸い込まれる。同点となって後半に入ると、同代表DFエデル・ミリトンに逆転弾を決められ、その後は元フランス代表FWカリム・ベンゼマに2ゴールを許した。試合は2-5でタイムアップ。リヴァプールにとっては本拠地『アンフィールド』で開催されたヨーロッパのカップ戦で史上初の4失点以上を喫し、まさかの逆転負けとなった。

 試合後、73分までピッチに立っていたヘンダーソンは「この段階で試合を総括するのは難しい」と率直な心境を吐露。「前半の大部分は良いパフォーマンスだったと思う。同点にされてハーフタイムに入ったけど、アンラッキーな部分もあった」と話しつつも「僕らは多くのミスをした。レアル・マドリードのようなチームがその隙を見逃すはずがない」と続け、自分たちで招いた結果を悔やんだ

 一方、「失点の多くは彼らのクオリティによるものだ。確かに僕らの力不足だった」とレアル・マドリードを称賛。その上で「良いパフォーマンスを見せることのできた前半は、2点をリードしただけでなく、さらに点差を広げるチャンスもあった。仮に得点に繋げられていたら、結果は変わっていただろう」と話した。失点シーンについては「2つ目は明らかにミスだ。3つ目は100%のディフェンスができておらず、失望させるものだっただろう。最終的には、3失点目が試合の結果を大きく左右した」と述べている。

 セカンドレグは3月15日レアル・マドリードの本拠地『サンティアゴ・ベルナベウ』で行われる。ヘンダーソンは「まだ数週間先だ。早くこの敗戦から切り替えて、前に進まないといけない」と主張。「その前にはプレミアリーグの試合がある。まずは目の前の試合に集中して、この橋を渡らなければならない」と語った。

リヴァプールのキャプテンを務めるヘンダーソン [写真]=Getty Images