ナポリを率いるルチアーノ・スパレッティ監督が、21日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・ラウンド16ファーストレグのフランクフルト戦を振り返った。同日、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。

 CL・グループAを首位通過したナポリは21日、ラウンド16ファーストレグでフランクフルトと対戦した。敵地に乗り込んだ同クラブは40分にFWヴィクター・オシムヘンのゴールで先制に成功すると、65分にDFジョバンニ・ディ・ロレンツォが追加点。試合はこのまま2-0で終了し、ファーストレグを折り返した。

 まず、スパレッティ監督は「我々は素晴らしいキャラクター性を発揮したけど、さらにもう1点取れたとも思う。もちろん、3点目を狙う上で、バランスを崩してはいけない。成熟したチームらしい理性に目覚めている」と口にしつつ、「冷静さが必要だ。一番の敵は思い込みであり、自分たちが有利だと考えてはいけない。心理的に難しくしてしまうからね。次の試合でも、勝つためにプレーしよう」とより一層気を引き締めた。

 セリエAで首位を独走し、CLでも次ラウンド進出に向けて大きく前進したナポリイタリア国内にとどまらず、欧州の舞台でも躍進を続けるチームについて、スパレッティ監督は「とても満足しているよ。(まだ折り返しだから)笑顔を見せることはしないが、とても嬉しい。選手たちは素晴らしいプレーをしてくれた。もしかしたら、人々はイタリアで最高のカルチョだと言うかもしれないが、我々はやるべきことをやっているだけ」と披瀝。続けて「突破の可能性は常に五分と五分。繰り返しになるが、まだ1試合残っている。時にはひとつの出来事がすべてを左右することもあるんだ」と驕りは禁物であることを強調している。

より一層気を引き締めたスパレッティ監督 [写真]=Getty Images