昨シーズン最下位に沈んだ中日はオフシーズン、トレードで阿部寿樹(33)と京田陽太(28)を放出。ドラフトでは2位の村松開人(22)、6位の田中幹也(22)ら4人の内野手を指名するなど、センターラインを中心に「血の入れ替え」を断行した。

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 中日は昨季、チーム防御率は3・28と阪神に次いでセ・リーグ2位の成績だったものの、打線は414得点とリーグワーストで貧打に泣いた。課題の打線強化へ、昨オフには3年ぶりの古巣復帰となるソイロ・アルモンテ(33)やユーティリティープレーヤーのオルランド・カリステ(31)、2019年にメジャーで19本塁打の成績を残したアリスティデス・アキーノ(28)ら3人の助っ人野手を獲得。また、昨年に初めて開催された「現役ドラフト」では、DeNAから長打力に定評がある細川成也(24)を獲得した。

 中日OBで野球解説者中村武志氏は、2月20日までに更新されたYouTubeチャンネル「野球いっかん!」の動画に出演し、新加入選手について言及した。

 キャンプを視察した中村氏は、二遊間のレギュラー候補として期待されるルーキーの村松と田中について「結果が出る、出ないは別としてやれると思います。バッティングの下半身の粘りとかはさすがですし、出来上がっているなという印象を受けました」と、2選手を高く評価した。「村松、田中、龍空の3人で争っていくと、仮に1人調子悪かったとしてもそこを補える戦力は整えると思います。思っていたより良かったですね」と語っており、ルーキー2人の加入により、昨シーズンよりも二遊間争いが激化しているようだ。

 現役ドラフトで獲得した細川については、「細川君、とてもいいですね。毎日打っていますよ」と話し、「打球方向がいいですよね。右中間に強い打球を飛ばすことができる」と、こちらも高評価。21日に行われた日本ハムとの練習試合では、今キャンプで2号となる3ランを放つなど、首脳陣に猛アピールを続けている。中村氏は「今までの中日にいないタイプの打者ですね」と細川について語ったが、移籍を機に“覚醒”を予感させる。

 大変革で今季は上位を狙う中日。新戦力の躍動がチームの命運を握りそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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