チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16の1stレグ、RBライプツィヒvsマンチェスター・シティが22日にRBアレーナで行われ、1-1のドローに終わった。

ライプツィヒは今季のグループステージで王者レアル・マドリー、シャフタール、セルティックと同居したグループFを、2連敗スタートからの4連勝で2位通過。ブンデスリーガでは前々節のウニオン・ベルリン戦で13試合ぶりの敗戦を喫したが、直近のヴォルフスブルク戦では3-0の完勝を収めて見事にバウンスバック。首位と4ポイント差の5位と上々の位置に付ける。この初戦ではヴォルフスブルク戦からラウムとハイダラに代えてハルステンベルク、ライマーを起用した以外同じメンバーを継続した。

一方、優勝候補のシティは、ドルトムントセビージャコペンハーゲンと同居したグループGを、余力を残しながら4勝2分けの無敗で順当に首位通過。3連覇を目指すプレミアリーグでも1試合未消化のアーセナルと2ポイント差の2位に位置。前々節はその首位チームに会心の3-1の勝利を飾り、暫定首位に浮上したが、直近のノッティンガム・フォレスト戦では格下相手に痛恨の1-1のドローとなった。その取りこぼしからのバウンスバックを図るペップのチームは、フォレスト戦から先発3人を変更。体調不良でメンバー外のラポルテデ・ブライネとベンチスタートのフォーデンに代えてアケ、アカンジ、マフレズを起用。並びを[3-2-4-1]から[4-3-3]に変更した。

昨季グループステージで1勝1敗のイーブンな結果に終わった両チームによる8強進出を懸けた注目の初戦。立ち上がりから主導権を握るシティはマイボール時にウォーカーとグリーリッシュが幅を取り、マフレズとギュンドアンがシャドーに入る[3-2-4-1]の形でボールを動かしていく。

立ち上がりこそフォルスベリらがハイプレスを仕掛けたものの、時間の経過と共にホームチームが自陣で構える場面が増える。これにより、シティは相手守備ブロックの前でボールを動かしながらコンビプレーやグリーリッシュらの個人技でチャンスを窺う。14分にはマフレズの右CKをゴール前のルベン・ディアスが頭で合わすが、この試合最初のシュートはGK正面を突いた。

以降、試合は我慢比べの様相を呈するが、ホームチームのミスを突いたアウェイチームが前半半ばにゴールをこじ開けた。27分、GKからのビルドアップでボックス手前のシュラーガーからライマーへの短いパスがずれると、これをグリーリッシュが回収してショートカウンターを発動。グリーリッシュのショートパスに反応したギュンドアンがDFグヴァルディオルをブロックしながらわずかにコースを変えると、ゴール前にフリーで抜け出したマフレズが左足の正確なシュートをゴール右隅へ突き刺した。

狙い通りの崩しではなかったものの、良い守備からのカウンターで先手を奪ったシティは、より前からボール奪取を試みるホームチームをうまくいなしながら積極的に追加点を目指す。30分にはマフレズの右CKをファーにフリーで走り込んだロドリが頭で折り返すが、これは中の味方が押し込み切れない。さらに、36分にはベルナルド・シウバの粘りからボックス左でパスを受けたグリーリッシュが得意のカットインから右足を振るが、枠にシュートを飛ばせない。

その後もシティペースで試合が進む中で後半に向けてキッカケを掴みたいライプツィヒは、前半アディショナルタイムにカウンターの形からボックス左でパスを受けたヴェルナーが右足のコントロールシュートを狙うが、これはGKエデルソンが難なくキャッチ。ファーストシュートを同点ゴールに結びつけることは叶わず。

迎えた後半、ビハインドを追うライプツィヒが攻守に良いリズムで試合に入ったが、先にチャンスを作ったのはシティ。50分、アケの高い位置での潰しからギュンドアンがボックス左に持ち込んで角度を付けたマイナスのパスを供給。ボックス中央のマフレズが左足のダイレクトシュートを枠に飛ばしたが、これはシュラーガーのゴールカバーに阻まれる。

立ち上がりのピンチを凌いだライプツィヒは以降も勇気を持って前に出ていく。すると、クロステルマンに代わってハーフタイム明けに投入されたヘンリクスが続けて決定機に絡む。まずは53分、左サイド深くに侵攻したハルステンベルクからのクロスを中央に絞っていたヘンリクスが頭で合わすが、これはクロスバーの上を越える。直後の55分には再び左サイドでの崩しでうまく相手守備を寄せてショボスライからボックス右へ走り込むヘンリクスに絶妙なラストパスが通る。しかし、ゴール左隅を狙った右足のシュートはわずかに左へ外れた。

絶好機を逸したホームチームだが、ここから完全にリズムに乗る。ハーフタイムの修正によって立ち位置、距離感が目に見えて改善されると、グヴァルディオルを起点としてビルドアップが機能。前線の選手に良い形で縦パスが入り始める。

63分にはアンドレシウバが鮮やかな仕掛けでボックス左に侵入し、ゴールライン際角度のないところから右足のチップキックでゴールを狙うが、これはGKエデルソンの好守に阻まれる。さらに、66分にはフォルスベリを下げて切り札のエンクンクを投入した。

すると、ライプツィヒは自分たちの時間帯に同点ゴールを奪い切った。70分、左CKの場面でショートコーナーからハルステンベルクが左足アウトスウィングの滞空時間が長いいやらしいクロスを供給。これをゴール前でルベン・ディアスに完全に競り勝ったグヴァルディオルが頭で合わせた。

耐え切れずに追いつかれたシティは決して流れは良くないものの、勝ち越しゴールを目指して攻撃に出ていく。73分にはボックス付近でグリーリッシュからパスを受けたギュンドアンが狙いすました右足のシュートをゴール右隅へ飛ばすが、これはGKブラシュヴィッヒのビッグセーブに阻まれた。

後半終盤にかけては互いに消耗色濃い展開の中で膠着状態が続く。不動のグアルディオラ監督に対して、ローゼ監督はシュラーガーやアンドレシウバら足が止まり始めた選手を下げてフレッシュな選手の投入でプレー強度を維持した。

最終盤にもうひと盛り上がりほしかったものの、互いに現状のスコアで問題なしと判断したか、試合は1-1の均衡が保たれたままタイムアップ。なお、シティホームの2ndレグは来月14日に開催予定だ。

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