小沢コージ SUV 電気自動車 EV テスラ モデルY

テスラのモデルY「走りやスタイル違いなんてどーでもイイ⁉」これぞ“時価”も含めてハマるEVだ !【小沢コージの遊べるクルマ】の画像一覧

MonoMax本誌にて好評連載中の「小沢コージの遊べるクルマ」では、自動車ジャーナリスト小沢コージさんが、ただの移動手段として使うだけではもったいない、遊びたくなる魅力を秘めたおすすめの1台を紹介しています。
今回は、物価高なのに最大82万円値下げ!! 圧倒的スマホ感と衝撃ミニマリズム世界で最も売れるEV、テスラ モデルYをピックアップ!

小沢コージ
愛情あふれる独自の視点でクルマを語るバラエティ自動車ジャーナリスト。雑誌を中心にWebなどにも多数寄稿。2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員も務めた。

驚愕の82万円値下げ! これはもうクルマじゃない!?

小沢コージ SUV 電気自動車 EV テスラ モデルY フロントデザイン
驚愕! 超驚きましたわ。1月6日に突如行われたテスラの価格改定を見て。セダンのモデル3が最大79万円で、今回取り上げるモデルYのパフォーマンスグレードが82万4000円の値下げ。この物価高の時代に“値下げ”ですよ。

そうじゃなくてもテスラは2年前に突如モデル3を最大156万円値下げ。かと思ったら最近徐々に上げてきてココにきて再度爆下げ。一部のお客さんは混迷の極みだと思いますが特に暴動も起きてない。こういう生魚並みの“時価”が存在するのがテスラの特殊性。つくづくこれは並のクルマじゃないなと。

ってなわけで今回扱うのは去年やっと日本に上陸したテスラ モデルY。既存のモデル3のSUV版で約6㎝長く7㎝幅広く18㎝も背が高い。特に横幅は完全に1.9m超えのグローバルサイズ。

しかし問題はこれが世界的に売れまくってることで、21年はモデル3と合わせ約93万台で、22年は合わせて124万台。そのうち半分以上がモデルYだからおそらく年間70万台かそれ以上は売れてることになる。22年は予想より落ちたというが、それでもバッテリーEVのトップで下手するとトヨタカローラレベルで売れてるのだ。いろんな報道もあるがその人気は本物。

改めてモデルYに乗ると見た目はクルマだが中身はそうじゃない。まずモデル3譲りのシンプルすぎるインテリアがすごく、無機質なコンクリート打ちっぱなしのマンションのようなインパネに15インチの巨大モニターがドドン。各種設定、操作は完全タッチ操作でモデル3と同じかと思ったら結構違う。画面や操作感がどんどんアップデートし、スマホのように進化しているのだ。

走りもパフォーマンスグレードに関していうと時速0-100㎞が3.7秒! まさしく驚きが先に立ち普通のクルマと違う感がすごい。これはハマる人はハマる、独自性を確立したEVなのだ。

圧倒的デジタル感! 走るスマホと今呼べるEVは結局コイツだけ!

小沢コージ SUV 電気自動車 EV テスラ モデルY 走行シーン
モデルYがすごいのは走りやスタイル以上にデジタル体験だ。

小沢コージ SUV 電気自動車 EV テスラ モデルY  モニター
シンプルすぎるインパネにはモデル3と同じ15インチタッチ画面があり、スイッチ皆無でウインカーやシフト操作を除きすべてタッチ操作。しかも2年前に乗ったモデル3と画面や操作が結構違っていて、アプリはスマホ並みにアップデート。
機能は増えて、エアコンは助手席に人が座っていなければそこだけ風を送らなくなり、運転支援機能も規制が緩いアメリカでは白線や信号を判別して自動停止まで可能。

小沢コージ SUV 電気自動車 EV テスラ モデルY スマホ
スマホ連動もすごく、今走るスマホと心底呼べるのは結局コイツだけ!

デカくなってるのに走りもスゴい! 剛性はポルシェ並みで加速がヤバい

小沢コージ SUV 電気自動車 EV テスラ モデルY サイド
ベースがEVセダンのモデル3だけに当然ながら骨格やデザインテイストは同じ。グレードはシングルモーターでリア駆動の「RWD」と、前後ツインモーターで4WDの「パフォーマンス」の2種。
前者のピークパワー&トルクが220kW/350Nmで、後者はフロントモーターが158kW&240Nmでリアが235kW&450Nmというスペックはモデル3と同じ。

小沢コージ SUV 電気自動車 EV テスラ モデルY  リアデザイン
だがモデルYの方が車重が重いので0-100km加速は前者が6.9秒、後者が3.7秒と若干モデル3より遅い。とはいえそれでもガソリンSUVより断然速い!

衝撃のスマホ的超ミニマリズム思想、何もないすごさにまずは驚く!

小沢コージ SUV 電気自動車 EV テスラ モデルY インパネ
モデルS、モデル3、モデルYとテスラの全車的に衝撃を受けるのは何もないインパネ。

小沢コージ SUV 電気自動車 EV テスラ モデルY インパネ
ハンドルと左右レバーと15インチモニター以外はほぼなく「既存のクルマとは違います!」ムードプンプン。質感はプラスチッキーだがそれまたスマホライクだし「クルマとしての思想」が違う。

小沢コージ SUV 電気自動車 EV テスラ モデルY  運転席

小沢コージ SUV 電気自動車 EV テスラ モデルY  後席
サイズはモデル3よりひと回り大きく、都会の有料立体駐車場にはほぼ入らない。ただしその分モデル3より視点は高く、室内は広く、リアシートもリクライニング付きで便利。

小沢コージ SUV 電気自動車 EV テスラ モデルY  ラゲッジ

小沢コージ SUV 電気自動車 EV テスラ モデルY  フロント ラゲッジ
リアラゲッジも異様に広く容量900リッター前後。慣れたときには既にハマっているのかも?

小沢コージ SUV 電気自動車 EV テスラ モデルY 正面

テスラ モデルY ¥5,799,000~
ベースは既存ミディアムセダンEVのテスラ モデル3でライトユニットもインパネも基本共通。サイズはSUV化によりモデル3より約6㎝長く約7㎝幅広く約18㎝も高い。価格は1月6日にモデルYが最大82.4万円、モデル3が最大79万円も値下げ!!

スペック
●全長×全幅×全高=4,760×1,925×1,625㎜ ●最大航続距離(国土交通省審査値)=595㎞ ※数値はモデルYパフォーマンス

取材・文・撮影/小沢コージ 写真/テスラモーターズジャパン

テスラのモデルY「走りやスタイル違いなんてどーでもイイ⁉」これぞ“時価”も含めてハマるEVだ !【小沢コージの遊べるクルマ】