2025年に公開が予定されている『アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ(原題)』へと繋がるマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(公開中)。これまで以上に壮大なスケールと映像美に絶賛の声が集まっている本作から、このたびペイトン・リード監督が明かす“量子世界”創作の秘密を独占入手した。

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身長わずか1.5cmの最小ヒーロー、アントマン/スコット(ポール・ラッド)、ワスプ/ホープ(エヴァンジェリンリリー)は“量子世界”へと導く装置を生みだした娘のキャシー(キャスリン・ニュートン)たちと共にミクロよりも小さな世界へと引きずり込まれてしまう。そこで待ち受けていたのは、過去と現在、未来すべての時を操る能力を持つ征服者カーン(ジョナサンメジャース)。この史上最凶の敵にキャシーを人質に取られてしまったアントマンは、人類の運命を左右する究極の選択を迫られることに。

アントマン」シリーズ前2作を手掛け、「スター・ウォーズ」のドラマシリーズ「マンダロリアン」でも監督を務めたリード監督。時間や空間といった概念が意味を持たず、まるで宇宙のように壮大で幻想的な光景が広がる“量子世界”について「『スター・ウォーズ』で描かれる宇宙との共通点は、見たことのない世界を掘り下げて鮮明に作り上げること。違いはほかの作品に影響されずにやりたいことをなんでもできることです」と語る。

幼少期に「スター・ウォーズ」に夢中になったというリード監督。「誰も見たことのない独特の世界観を作り上げるという点では『スター・ウォーズ』の影響を受けています」と明かしつつも、「本作で描かれる“量子世界”というものは『アントマン』が最初に紹介した世界であり、『アントマン』のもの。だからMCUや他の作品から一切の縛りや影響を受けることがなく、やりたいことをなんでもできました」と振り返る。

そして「量子力学の論理や物理法則、関連する様々な領域について研究を重ね、電子顕微鏡で撮られた写真や古いSF小説の表紙画、1970年代から1980年代のヘビーメタル雑誌の写真に至るまで、幅広い資料を集めながら私たちの理想の世界を切り拓くことができた。それはなによりも楽しかったです」と、研究に研究を重ねて生みだしたまったく新しい未知の世界への自信をあらわにした。

また併せて、スコット役のラッドや、ホープ役のリリーホープの母、ジャネット役のミシェルファイファー、カーン役のメジャースらキャスト&スタッフ陣が“量子世界”の圧倒的な映像美について語るインタビュー映像も入手。彼らが「絶対に劇場で観るべき」と口を揃える、想像を超えた世界を是非とも大スクリーンで体感してほしい!

文/久保田 和馬

「アントマン&ワスプ」最新作のペイトン・リード監督が明かす“量子世界”創作の秘密とは?/[c] Marvel Studios 2023