在住外国人支援や外国人材への日本語教育などを行う一般社団法人グローバル人財サポート浜松(静岡県浜松市 代表理事 堀 永乃、以下グローバル人財サポート浜松)は、2023年2月24日(金)に、フィリピンの第3の都市であるダバオ市の教育省と覚書の締結を行いました。これにより、浜松市とダバオ市における民間レベルでの交流をより推進していきます。

  • ダバオ市と日本との絆
ダバオ市と日本の絆ダバオ市は、ミンダナオ島の南に位置する人口約145万人(2010年)、昼間の人口は200万人にも上ると言われている商業都市です。2,954mのアポ山からの美しい水に恵まれフルーツの王様ドリアンの名産地で、豊かな自然を有しています。また、今から120年前には沖縄からの移住者を初めて受け入れたことから、戦前アバカ麻の栽培で一時は2万人の日本人が住んでいたと言われています。日系人も多く居住する、日本とゆかりの深い都市です。さらに、ドゥテルテ前大統領の出身地ということもあり、近年経済成長が著しく、多くのマンションやホテルの建設ラッシュが進んでいます。

ダバオ市に関する情報サイト「ダバオッチ」より
https://www.helloworld.tours/2021/07/26/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%94%E3%83%B3%E3%81%A7%E4%BB%8A%E3%82%82%E3%81%A3%E3%81%A8%E3%82%82%E6%B3%A8%E7%9B%AE%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E9%83%BD%E5%B8%82%E3%80%8C%E3%83%80/
  • 大学生団体HANDs
こうした日本との歴史的背景から、グローバル人財サポート浜松のある浜松市にもフィリピン系日系人が多く住んでおり、フィリピンルーツの子どもたちも公立小中学校に多数在籍しています。そこで、グローバル人財サポート浜松では、浜松市で外国籍児童の学習支援を行う大学生を対象に、2017年に日系人のルーツを学ぶ機会としてダバオ研修プログラムを創設。そのプログラムに参加した学生たちが立ち上げたのがHANDs(ハンズ)です。
浜松市は楽器のまちということもあり、多くの市民が鍵盤ハーモニカを持っていますが、そのほとんどが長年家の片隅にしまわれていたり、捨てられたりしています。そこで、ハンズは市民から使われなくなった鍵盤ハーモニカを集め、清掃し、ダバオ市の子どもたち一人ひとりに寄贈することで、鍵盤ハーモニカの息を吹き返し、ダバオ市での音楽教育に寄与することで両国の音楽交流を深ようと活動を始めました。大学生の社会的ボランティア活動は、時に代を重ねることで途絶えてしまう可能性があることや活動自体が海外であることから、グローバル人財サポート浜松がハンズの活動を後方支援しています。
これまでハンズは、浜松学生ボランティアネットワークが開催する学生ボランティアフォーラムの活動プレゼンで市長賞を獲得したり、各種活動奨励に関する賞を多数受賞しており、SDGsの視点からも「質の高い教育をみんなに」提供できるよう努めています。

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https://twitter.com/hamamatsu_davao
  • ダバオ市教育省(DepEd)と覚書を締結しました
グローバル人財サポート浜松は、これまで5年間にわたりダバオ市での国際交流活動を行なっており、この度、正式にダバオ市教育省がこの活動に協力することになりました。
ダバオ市教育省との覚書締結の様子

2023年2月24日(金)、フィリピンは国民の休日にも関わらず、ダバオ市立ナショナルハイスクールが私たちを歓迎してくださり、特別外国語課程で日本語を学ぶ7年生~10年生のみなさんが、日本語でのパフォーマンスを披露し、ハンズ浜松市の紹介や書道体験を日本語や英語で行い、学生間交流を深めました。

ダバオ市立ナショナルハイスクールのみなさんのパフォーマンスはとても素晴らしく、日本人の私たちも感動するほど見事なものでした。



また、10年生のソーラン節の発表時など、ハンズのメンバーも飛び入り参加し、一緒になって踊りました。


書道体験では、約100人の学生たちがグループに分かれ、一人ひとりが思い思いの漢字やひらがなを書いていました。


今年の9月に、グローバル人財サポート浜松は浜松ロータリークラブとダバオ北ロータリークラブの協力による教育支援活動をコーディネートします。本締結により、ダバオ市教育省を通じて、市内4校の公立学校と私立学校に浜松市民より集められた中古鍵盤ハーモニカと日本語教育の教材教具の寄附も行うことが公的に認められました。グローバル人財サポート浜松は、この覚書による活動をもとに、ダバオ市での日本語教育の支援を充実させ、日本語を習得した若いフィリピン人材に日本への就労支援を行っていきます。
  • ダバオ市投資促進センターを訪問し、浜松市長からダバオ市長への親書もお渡ししました
また、グローバル人財サポート浜松の代表理事である堀は、同日、ダバオ市投資促進センターのAPRIL MARIE C. DAYAP氏を表敬訪問し、「浜松市との交流を促進し、将来的には両都市での教育や産業における環流型人材交流ができるようにしていきたい」と語りました。APRIL氏からは「ダバオ市を訪問する際には、いつでも歓迎し、ぜひお声がけいただきたい。今後、浜松市とダバオ市との経済・教育における協力をしていきたい」というお話をいただきました。帰り際にはダバオ市からダバオ特産であるカカオのチョコレートをお土産にいただきました。
ダバオ市産業局
今回の訪問にあたり、在ダバオ日本総領事館に大変お世話になりました。ハンズの学生たちは同日、在ダバオ日本総領事館へ表敬訪問し、総領事から「ダバオでの様々な気づきを大切にするように」とお話いただきました。学生たちは、「ダバオと日本との歴史的な関係を初めて知った」「訪問する学校の生徒たちが本当に心から自分達を歓迎してくれ、その愛に溢れる姿に心打たれた」といった感想を述べました。
石川総領事とハンズメンバーたち
グローバル人財サポート浜松は、これからも日本語を学び日本での就労を目指すダバオ出身の皆さんを支援するだけではなく、ダバオ市で英語教育や国際交流を経験したいという大学生たちの活動を促進します。今回の覚書締結により、このように両市から公的なサポートをお約束いただいたことで、さらに両国の未来のために邁進します。

フィリピン人材の受け入れをご検討されている企業の皆様、ぜひ一度、グローバル人財サポート浜松にお問合せください。

<お問合せ>
一般社団法人グローバル人財サポート浜松
浜松市中区八幡町23
メールアドレス: info(@)globaljinzai.or.jp
※(@)を@に変えてください。

配信元企業:一般社団法人グローバル人財サポート浜松

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