瀬戸利樹と中田圭祐がW主演を務める「僕らのミクロな終末」(夜0:55-1:30、ABCテレビ)のの第5話が2月26日に放送された。真澄(瀬戸)と律(中田)、遊馬(富本惣昭)たちが出会っためぐる(井手上漠)のキャラクターがインパクトを与えた。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】富本惣昭“遊馬”の手を握って目を見つめる井手上漠“めぐる”

■「僕らのミクロな終末」とは

同作は、実写ドラマがヒットした「ポルノグラファー」で知られる丸木戸マキによる同名コミックを原作に、地球滅亡寸前というSFなシチュエーションで異色の終末を描く恋愛ヒューマンドラマ。傷を抱えた不器用な登場人物たちの心情が交差する恋愛模様と同時に、絶望の中で奇跡を信じたくなるようなストーリーを展開していく。

主人公・仁科真澄役を瀬戸が、真澄の大学時代の“昔の男”・日下部律役を中田が、アイドルオタクピュア男子高校生・広瀬遊馬役を富本が、国民的アイドル・嘉神まどかとその”自称妹”・めぐる役の一人二役を井手上漠が演じている。

また、真澄と律が大学時代所属していた出版サークルの同級生・橋本陽介役に大朏岳優、サークルの部長・露口役に前田瑞貴、律に夢中なミスキャンパス・谷口美佐役に西村美柚と、フレッシュな面々が共演。さらに、真澄の母親役に遊井亮子、律の母親役に岡谷瞳、律の父親役に成松修、めぐるの母親役に舟木幸、めぐるの父親役に飯田基祐が配役されている。

主題歌は、水野良樹が主宰するプロジェクト“HIROBA”から「ふたたび(with 大塚 愛)」。作詞作曲は初のタッグとなる水野&大塚愛が共作、編曲は蔦谷好位置が手掛け、真澄と律のもどかしく、苦しくも愛おしい関係性に重なる楽曲の世界観が、同作のストーリーに寄り添う。

■真澄たちはラブホテルで謎の人物に出会う

隕石落下による地球滅亡が迫るなか、真澄と律、遊馬の一行は夜を明かそうとラブホテルに泊まることにする。部屋の外でなにやら揉めている声がし、男性が女性を強引に連れ込もうとしているようで、遊馬が救い出す。

その人は「まさか、生きてたんだ…」と泣き出す遊馬に戸惑いながら、律を見て「りっくん…?」というと、律も思い出して「ああ!」と声を上げて指差すのだった。

■真澄たちはめぐるを部屋に泊めてあげることに

「嘉神めぐるっていいます。嘉神まどかは姉です」とめぐるが言うと、「そうなんだ…」とうつむき加減で言う遊馬。嘉神まどかは遊馬が推していたが、自殺したアイドルであり、律もバラエティで何度か共演していた。

めぐるは大学で上京していたが、松本にある実家に帰ろうとヒッチハイクしていたと話す。男性から被害を受けるのは3回目だというめぐるは、真澄たちの部屋に泊めてほしいと頼む。

困惑する真澄を差し置いて遊馬は快諾して、さらに松本まで送っていこうと提案する。嘉神まどかの大ファンで、好きな女の子に振られて地球まで終わることになり、自分がこの世に生まれてきた意味ってなんだろうと思ったと語り始める遊馬。「でも、俺、ここで君と会ったの運命だと思う。だから絶対君を送り届ける。それが俺の使命! 生まれてきた意味なんだ!」と遊馬は目を輝かせる。

真澄と律は遊馬に圧倒されつつめぐるを送っていくことに賛成する。めぐるが遊馬の手を取ってありがとうと感謝を述べ、遊馬の耳元に口を近づけて「頼りにしてるね」と語りかける。遊馬は目を丸くして硬直し、喜びと興奮のあまりに卒倒してしまう。

翌朝、真澄がトイレに行って扉を開けると、めぐるが立って用を足していた。起きてきた律とともに真澄はめぐるが男性であったことを知る。

いわくありげなキャラクター、めぐるが登場した今話。めぐるにインパクトを受けるとともに、手を握られて頼られただけで卒倒する遊馬がピュアでかわいすぎた。今後の2人にも注目したい。

◆構成・文=牧島史佳

「僕らのミクロな終末」第5話では、瀬戸利樹“真澄”らが井手上漠“めぐる”と出会う/(C)丸木戸マキ/祥伝社 ABC