マンチェスター・Cを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督がプレミアリーグの優勝争いについて言及した。26日、クラブ公式サイトがコメントを伝えている。

 3連覇を目指し今シーズンのプレミアリーグに臨んでいるマンチェスター・C。25試合を戦い終えた段階での戦績は17勝4分4敗となっており、勝ち点「55」で2位に付けている。1試合消化の少ない首位アーセナルとの勝ち点差は暫定で「2」。両チームは現地時間4月26日に開催される第33節での直接対決も控えており、最終盤までに及ぶ激しい優勝争いが予想されている。

 プレミアリーグで実に19年ぶりの優勝を目指すアーセナルに対し、マンチェスター・Cリーグ2連覇中。一部ではここ数年間に渡り国内外で激しいタイトル争いを演じてきたマンチェスター・Cが、近年チャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃し続けているアーセナルを経験値で上回り、今後の優勝争いを優位に進めていくのではないかとの見方も強まっている。

 シーズンも終盤に差し掛かる中、グアルディオラ監督がプレミアリーグの優勝争いについて言及。経験値がアドバンテージとなり得るかについては「そう言いたいところだが、実際のところは分からない。シーズン毎に状況が全く違うからね」とコメント。その上で、同監督はリヴァプールミランに大逆転勝利を収めた2004-05シーズンのCL決勝”イスタンブールの奇跡”を例に挙げつつ、経験が必ずしも成功を保証するものではないと強調した。

「数年前のCL決勝でラファエル・ベニテス率いるリヴァプールミランに大逆転したことがあった。こうした類のことについて、私は選手たちに対し重要な例を示している。ミランハーフタイムの時点で3-0。パオロ・マルディーニやカフー、ジェンナーロ・ガットゥーゾ、そしてカルロ・アンチェロッティ監督と、非常に経験豊富なメンバーで試合に臨んでいた。しかし、彼らは敗れてしまったんだ」

「私の経験に基づくと、すべてが制御下にあり、何が起こるかを正確に把握していると感じている時にこそ、フットボールはやってくる。そしてあなたの顔面にパンチを見舞い、新たな現実をもたらすんだ。これこそが真実だよ」

 なお、マンチェスター・CはCLでラウンド16、FAカップで5回戦進出を決めており、現時点で3冠達成の可能性を残している。

※記事中に誤字がありましたので修正致しました(2月27日 22:25)

マンチェスター・Cを率いるグアルディオラ監督 [写真]=Getty Images