欧州のライバルはランドローバーではない!
ジープの英国向けラインナップは、2020年代半ばまでに7車種に拡大する予定だ。
【画像】オフロード四駆の代名詞、ジープ電動化へまっしぐら【ジープの次世代モデルと新型EVを写真でじっくり見る】 全60枚
2030年までに欧州で完全電動化を目指すジープは、昨年、新型アベンジャーをはじめとするに電動SUVシリーズの計画を明らかにした。
英国では、PHEV(プラグインハイブリッド)のレネゲード4xeとコンパス4xe、EVのアベンジャーに続き、今年後半にPHEVの新型グランドチェロキー4xeを導入する。
2025年にはスポーツ志向のワゴニアSと、オフロード志向のリコンという2車種の新型EVが加わる。いずれもステランティスの新プラットフォーム「STLAラージ」を使用する予定だ。
ジープの欧州部門責任者、アントネラ・ブルーノ氏はリコンについて、同じくオフロード志向のラングラーとはサイズも位置づけもわずかに異なるものになると言う。
「欧州でのリコンは、ホワイトスペースのクルマになります。ユニークで、とてもボクシーで、とても有能なクルマです。ラングラーよりもセグメントの下の方に位置することになるでしょう」
ラングラーにはPHEVの4xeもあるが、英国では発売されていない。ブルーノ氏によると、現行のラングラー4xeを右ハンドルで設計することは不可能だったため(日本仕様も現状左ハンドル)、電動パワートレイン車を英国に導入する予定はないという。
「グローバルレベルでは、電動化における4×4のリーダーになりたい」とブルーノ氏。ジープは欧州において、ランドローバーのような高級車ブランドよりも、フォルクスワーゲンやミニといったブランドをライバルとして見ているという。
英国でのジープの最近の販売は芳しくないが、ブルーノ氏は依然として良好な状態にあると考えている。
「ブランドは(英国で)非常によく知られています。英国のお客様は、アベンジャーをきっかけにわたし達の新製品を受け入れてくれると想います。アベンジャーとグランドチェロキーを始め、適切なラインアップで英国に帰ってきます。英国での存在感を変えていく自信と期待があります」
ジープ・アベンジャーは1月の発売前に、英国で7000台の予約注文を受けたという。欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したこともプラスに働いているようだ。
■EVの記事
ラングラー4xeに右ハン予定はなし ジープ、次世代EVに注力 英国で7車種展開
フィアット・パンダ 待望の次期型、年内発表か EVクロスオーバーとして復活へ
約1000馬力の電動セダンへ アルファ・ロメオ・ジュリア・クアドリフォリオ 次期型EVを予告
バッテリーは最大624kWh スカニアが開発中の電動トレーラー ノルウェーで試乗 後編
■PHEVの記事
ラングラー4xeに右ハン予定はなし ジープ、次世代EVに注力 英国で7車種展開
スパ・フランコルシャンへ メルセデス・ベンツSクラス S 580e(6) 長期テスト カタログ値以上の能力
中国自動車大手ジーリー 新ブランド「ギャラクシー」設立 2025年までに7車種発売へ
プジョー 改良新型508、欧州発表 デザイン変更で「牙」は3本に 新エンブレムも採用
コメント