チェルシーが、ローマに所属するイングランド代表FWタミー・アブラハムの買い戻しを検討しているようだ。2月28日イギリスメディア『フットボールインサイダー』が伝えている。

 直近の公式戦6試合でわずか1ゴールと得点力不足に陥っているチェルシーは、今夏の移籍市場でストライカーの獲得を狙っている。その候補に挙げられているのはナポリに所属しているナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘンだが、同クラブは1億5000万ユーロ(約217億円)の移籍金を要求している模様で、獲得は難航することが予想されている。

 そこで報道によると、チェルシーはオシムヘンよりも安価での獲得が可能となるアブラハムの買い戻しを検討しているという。現時点で何も交渉は進展しないものの、ストライカーが必要な状況から同選手の復帰も画策しているようだ。

 現在25歳のアブラハムはU-8からチェルシーの下部組織に所属し、ブリストル・Cやスウォンジーアストン・ヴィラへの期限付き移籍を経験後、2019-20シーズンから本格的にトップチームに合流。2シーズンで公式戦通算79試合出場で30ゴール12アシストを記録したが、さらなる出場機会を求めて2021年8月にローマへと移籍した。

 今シーズンはここまでリーグ戦24試合出場で6ゴール4アシストを記録するなど、ローマでは通算86試合出場で34ゴール10アシストを記録しているアブラハム。報道では2023年夏から有効になる8000万ユーロ(約116億円)の買い戻しオプションが契約に付随しているようだが、果たして同選手は今夏にチェルシーに復帰するのだろうか。

ローマに所属するアブラハム [写真]=Getty Images