プレミアリーグ第7節延期分が3月1日に行われ、リヴァプールとウルヴァーハンプトン(ウルブス)が対戦した。

 2023年に突入してから、両クラブにとって今季の公式戦4度目の顔合わせが実現した。1月7日に行われたFAカップ3回戦は2-2のドローで終わったものの、17日に開催された再試合はリヴァプールが1-0で勝利。2月4日に行われたプレミアリーグ第22節ではウルブスが3-0と快勝を飾った。現在はリヴァプール、ウルブスともに公式戦2試合未勝利となっており、互いに3試合ぶりの勝利を狙う。

 リヴァプールは直近の公式戦であるプレミアリーグ第25節クリスタル・パレス戦からスターティングメンバーを6名変更。ファビーニョやダルウィン・ヌニェスがスタメンに復帰し、コスタス・ツィミカスも久々の先発に名を連ねた。一方、ウルブスは第25節のフルアム戦から1名を入れ替え。ジョアン・モウティーニョが先発に復帰した。

 試合は立ち上がりから両チームともにフィニッシュまで持ち込むシーンを作る。3分、ボックス内で前を向いたJ・モウチーニョが右足で狙ったものの、シュートはGKアリソンに弾き出される。リヴァプールも13分、ツィミカスの蹴った左コーナーキックからヌニェスが右足でヒールシュートを放つも、ここは枠を外れている。

 24分にはウルブスにアクシデント。左サイドバックに入っていたウーゴ・ブエノが負傷のためプレー続行不可能となり、ライアン・アイ・ヌーリとの交代を強いられた。

 その後はスコアレスのまま時間が経過したものの、前半アディショナルタイムにはリヴァプールにチャンスが到来。中盤でボールを奪ったところからファビーニョが右サイドへ繋ぎ、ボールを受けたトレントアレクサンダーアーノルドは時間をかけずにクロスボールを送る。ボックス内で待っていたヌニェスが胸で落とすと、フリーで前を向いたハーヴェイエリオットが左足でボレーシュート。ここはGKジョゼ・サがゴールを許さなかった。前半はこのままスコアレスで終了している。

 後半に入るとリヴァプールが遂に試合を動かす。66分、ピッチ中央付近でボール持ったディオゴ・ジョッタがドリブルをスタート。細かいタッチでペナルティエリアに侵入すると、DFにブロックされてこぼれたボールにヌニェスが反応。右足でゴールネットを揺らした。しかし、オンフィールドレビュー(OFR)によって判定が変更。ジョッタのプレーファウルがあったことが確認され、得点は認められなかった。

 それでも、リヴァプールは73分に再びゴールに迫る。左サイド高い位置でフリーキックを獲得すると、アレクサンダーアーノルドの放ったボールにフィルジル・ファン・ダイクが反応。ヘディングシュートはGKに弾かれたが、こぼれ球を拾ったジョッタがダイレクト折り返しファン・ダイクが頭で流し込んだ。セットプレーからこじ開けることに成功し、リヴァプールが先手を取っている。

 続く77分にもリヴァプール。GKアリソンが左サイドへロングフィードを送ると、このボールをダイレクトで叩いたツィミカスがコーディ・ガクポとのワンツーで左サイドを突破。そのままペナルティエリアまで侵入してマイナスへ折り返すと、モハメド・サラーがひざで押し込む。リヴァプールが勝利を手繰り寄せる追加点を記録した。

 試合はこのままタイムアップ。リヴァプールがホームで公式戦3試合ぶりの白星を掴んだ。これで暫定ながらもプレミアリーグ6位に浮上。来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に向けて貴重な勝ち点「3」を積み上げた。一方、ウルブスはこれで直近3試合の成績が1分2敗に。残留争いに向けて手痛い黒星となっている。

 この後、リヴァプールは5日に行われるプレミアリーグ第26節でマンチェスター・Uをホームに迎える。一方、ウルブスは4日開催の第26節でトッテナムとホームで対戦予定だ。

【スコア】
リヴァプール 2-0 ウルヴァーハンプトン

【得点者】
1-0 73分 フィルジル・ファン・ダイクリヴァプール
2-0 77分 モハメド・サラーリヴァプール

先制点を決めたファン・ダイク [写真]=Getty Images