中国のレアアース・耐火材料メーカーの中国稀土HD(00769/香港)が2月27日、2022年12月期通期の業績予告を発表し、純損益が赤字に転落する見込みであることを明らかにした。
 
 同社は1987年に江蘇省で設立した民営企業で、99年に香港メインボードに上場した。レアアースと耐火材料の製造を主業務としており、レアアース製品は米国、日本、欧州、韓国に輸出されており、耐火材料製品は中国国内および日本向けに販売されている。
 
 業績予告によれば、22年12月期の純損益は3億香港ドル以上の赤字となり、前期の2540万ドルの黒字から赤字に転落する見込みだ。赤字転落の要因について同社は、新型コロナ感染拡大の影響によりレアアース事業、耐火材料事業いずれも売上が低下したほか、土壌・地下水メンテナンスサービスへの支払が嵩んだことを挙げている。
 
 21年12月期の売上高は12億1247万ドル(前期比9.00%増)、純利益は2543万ドル(同23.43%増)。22年1〜6月期の売上高は4億40万ドル(前期比25.72%減)、純利益は1109万ドル(同26.83%減)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

中国稀土HD、22年12月期は新型コロナの影響などで赤字転落の見込み