アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督が、3月1日に行われたプレミアリーグ第7節延期分のエヴァートン戦を振り返った。同日、クラブ公式サイトがコメントを伝えている。

 1試合未消化ながら首位に立ち、リーグ戦2連勝中のアーセナルはホームにエヴァートンを迎えた。試合は40分にオレクサンドル・ジンチェンコからの縦パスを巧みに受けたブカヨ・サカがゴールのニア上を打ち抜いて先制に成功すると、続けて45+1分にはガブリエウ・マルティネッリが追加点を決め、2点リードで前半を折り返した。後半に入ってもアーセナルの勢いは止まらず、71分にはマルティン・ウーデゴーア、80分には再びマルティネッリがゴールを決めて4-0で勝利を収めた。

 今節を終えたことで2位につけているマンチェスター・Cとの消化試合数が並んだアーセナルは、この勝利で勝ち点差を「5」まで広げることに成功した。試合後、アルテタ監督は「本当に幸せだ。25分以降はとても良くなったが、フラストレーションを感じながら試合をスタートさせた。自分たちが何をすべきなのかをよく理解できていなかったし、あるトランジションでは相手に上手く走られてしまった」と勝利を喜んだ一方で、序盤は苦戦を強いられたと語った。

 続けて「苦しんだ中で、ジンチェンコとサカが魔法のような瞬間を生み出してくれた」と先制点に絡んだ2人を称賛しつつ、後半開始から途中出場したガーナ代表MFトーマス・パルティについては「トーマスを中心にチームが成長を見せてくれた。彼が入ったことで、チームに安定感を与えてくれたし、後半は素晴らしかったと思う」と賛辞を送った。

 また、現在のチームの状態についてアルテタ監督は「毎日彼らを見ていると、彼らがどれだけのことを望んでいるか、私たちが求めていることをどれだけ作りたいと思っているか、そしてどれだけ人々を喜ばせたいと思っているのかを感じることができる。私たちがパフォーマンスで物事を好転させ、その結果が勝つかどうかを左右する細部につながることに疑いの余地はない。チームが今いる位置には本当に満足している」と手応えを口にした。

エヴァートン戦を振り返ったアルテタ監督 [写真]=Getty Images