エントランスで出迎えてくれる「ロビー装花」と大階段は、帝国ホテルのシンボルだ
photo/帝国ホテル

帝国ホテルの歴史を巡るランチプランは知的で優雅なひと時を堪能できるの画像一覧

東京・日比谷にある帝国ホテルと言えば、日本を代表するホテルのひとつ。
仕事の会食で、結婚式で、両親と……帝国ホテルへ足を運んだ思い出がある人は少なくないでしょう。
そんな帝国ホテル 東京では、現在、普段ではなかなか知り得ない歴史をたどりながら、伝統メニューのフルコースが楽しめるランチプラン「帝国ホテル物語“歴史を巡るフルコース”」を週に一度開催中!
さっそくそのプランに潜入してみました。

帝国ホテルの歴史を紐解きながら、ホテルスタッフが館内をガイド

東京の日比谷・銀座・有楽町エリアに建つ「帝国ホテル」の外観
photo/帝国ホテル

「帝国ホテル物語“歴史を巡るフルコース”」は、帝国ホテル 東京とJTBによる連携企画。
帝国ホテルスタッフによる歴史を巡る館内案内と、帝国ホテルがエリザベス女王のために考案した名物料理を含む伝統メニューのフルコースがセットになっています。

集合場所は、本館17階ロビー。
ここから、ホテルスタッフによる館内案内がスタートします。

帝国ホテルが誕生したのは1890年。
外交の拠点のひとつとして、海外からの賓客を迎える「日本の迎賓館」という役割を担い、その歴史が幕を開けました。
帝国ホテルがなぜこの場所にあるのか。
歴史を紐解きながら、案内が始まります。

帝国ホテルを訪れた著名人が残したエピソードの数々が面白い!

帝国ホテルの入り口付近にある展示スペースをホテルマンが案内してくれる
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そして中2階からロビーを抜け、1階にあるアーカイブスペース「インペリアル タイムズ」へ。
こちらはホテルの歴史を紹介する常設の展示スペースです。

帝国ホテルの展示スペースには、マリリンモンローなどの歴史人が訪れた際の写真がある
マリリン・モンローチャーリーチャップリンベーブ・ルースヘレン・ケラーなど、帝国ホテルに来館した数多くの著名人の紹介も。
「食事に気を遣うマリリン・モンローが滞在中にオーダーした料理は……」など、各人が残した逸話が聞けるのも、このツアーならではです。

世界三大建築家のひとりであるフランク・ロイド・ライトが日本で初めてホテル建築を手掛けた、帝国ホテルの「ライト館」
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また、近代建築の三大巨匠のひとりであるフランク・ロイド・ライトが日本で初めてホテル建築を手掛けたのが帝国ホテル。
それが2代目本館として完成した通称「ライト館」です。

2023年は、ライト館開業から100周年を迎えるアニバーサリーイヤー。
現在この「インペリアル タイムズ」では、ライト館の建築や、そこで生まれ今日まで継承されているサービスなどが紹介されています。

帝国ホテルのバー「オールドインペリアルバー」の様子
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続いて向かうのは本館中2階にあるメインバー「オールドインペリアルバー」。
落ち着いた大人なムードが漂うこちらでは、食前酒としてホテルオリジナルカクテルがいただけます。

帝国ホテルのバー「オールドインペリアルバー」で美味しいオリジナルのカクテルがいただける
こちらのカクテルいずれか1杯がコース内料金に含まれているんです。

4種のシグネチャーカクテルの他、2種のノンアルコールが選べるのでお酒が苦手な人も安心。

なかでも、帝国ホテル開業100周年記念のカクテル、「ティンカーベル」には、心温まる感動エピソードが残されているので、ぜひガイドスタッフに聞いてみては?

帝国ホテルのバー「オールドインペリアルバー」にある名物スポットの壁
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また「オールドインペリアルバー」では、奥にある壁にもご注目。
実はこの壁面、1967年に幕を下ろしたライト館の一部が移築されているのだそう。

著名人ゆかりのメニューをはじめとする帝国ホテル伝統のフルコースを堪能

帝国ホテル物語“歴史を巡るフルコース”では、レストラン「ラ ブラスリー」でランチを楽しめる
photo/帝国ホテル

館内をあちこち巡り、最後に訪れるのがこちら。タワー館地下1階にあるレストラン「ラ ブラスリー」です。

帝国ホテル物語“歴史を巡るフルコース”では、レストラン「ラ ブラスリー」でランチを楽しめる
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ミュシャの代表作のひとつ「四つの花」のレプリカが飾られたアール・ヌーヴォー様式の空間がおしゃれ
こちらのレストランがあるタワー館は2024年から建て替えがはじまるため、ここで食事を楽しめるのも残りわずかです。

帝国ホテル物語“歴史を巡るフルコース”のレストランで提供されるメニューたち
帝国ホテル物語“歴史を巡るフルコース”のレストランで提供されるメニューたち
前菜からデザートまで一品一品ゆっくりと楽しむフルコースには、帝国ホテル伝統のメニューがずらり。なかには著名人ゆかりの名物料理も。
料理にまつわるエピソードを聞きながら堪能することができます。

帝国ホテル物語“歴史を巡るフルコース”のレストランで提供されるメニュー(海老と舌平目のグラタン“エリザベス女王”風)
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こちらの「海老と舌平目のグラタンエリザベス女王”風」もそのひとつ。
ムッシュ村上の愛称で知られる帝国ホテル第11代料理長であった村上信夫が、1975年に帝国ホテルで開催された日英協会主催の午賓会に出席されるエリザベス女王陛下のために考案したメニューです。

女王陛下は魚介類がお好きと聞き、車海老と舌平目を使用したこの料理は、女王陛下の名を冠する「レーンヌ・エリザベス」として長く愛されています。

帝国ホテル物語“歴史を巡るフルコース”のレストランで提供されるメニュー(シャリアピンステーキ)
「シャリアンピンステーキ」も著名人にゆかりのある伝統料理のひとつ。1934年、“声楽の神様”と称されたオペラ歌手フョードル・イワノビッチ・シャリアピン氏が滞在された際に提供されたもの。

来日時、歯痛に悩まされていたシャリアピン氏のために、当時のニューグリル料理長、筒井福夫がすき焼きに着想を得て、玉ねぎに漬け込んで柔らかく仕上げたお肉に、ソースの代わりにたっぷりの玉ねぎのソテーをのせた一品です。

帝国ホテル物語“歴史を巡るフルコース”のレストランで提供されるメニュー(テリーヌトラディッション)
前菜/テリーヌ・トラディッション

実は、使われている食器にも帝国ホテルの歴史を感じることができるんです。
鮮やかな幾何学模様が織りなす個性的なテーブルウェアは、フランク・ロイド・ライトがデザインを手掛けたノリタケ製。
当時館内で使用されていたテーブルウェアが、このプランで蘇ったのです。

帝国ホテル物語“歴史を巡るフルコース”のレストランで提供されるメニュー(伝統のダブルビーフコンソメスープ)
スープ/伝統のダブルビーフコンソメスープ
photo/帝国ホテル

帝国ホテル物語“歴史を巡るフルコース”のレストランで提供されるメニューの一部。デザートの実演も。(チェリージュビリー)
デザート/チェリージュビリー

歴史に思いを馳せながら過ごせる、知的で優雅なプラン

旅行会社・JTBが2022年度下期より“つなぐ・つなげる”をテーマに開催している国内旅行キャンペーン日本の旬「東京・横浜」の一環となるこちらのプラン。
130年もの歴史を紡いできた帝国ホテルの歴史や伝統に触れながら、普段何気なく訪れるだけでは知り得ない豆知識やエピソードの数々を楽しむことができます。

夫婦で、友人と、両親を連れて。帝国ホテルが紡ぐ歴史に思いを馳せながら過ごす、知的で優雅なひと時は、初めて帝国ホテルを訪れるという人も、何度も訪れたことがある人も、きっとワクワクする体験ができるはずです。

  【概要】帝国ホテル物語 “歴史を巡るフルコース” の詳細  

日程:毎週水曜日 10:40集合(要予約)
代金:2023年3月31日まで……税込¥13,000(大人お1人様)、2023年4月1日9月30日……税込¥15,000(大人お1人様)
所要時間:約3時間(ツアー約60分、食事約120分)
含まれるもの:食事代、食前酒代、ガイド代

問い合わせ:お近くのJTB商品取り扱い店舗までお申込み・お問合せください。
詳しくはこちら:https://tabisugo.jtb.co.jp/coupons/4608

帝国ホテルの歴史を巡るランチプランは知的で優雅なひと時を堪能できる