羊文学(撮影=村上順一)

 『第15回CDショップ大賞 2023 授賞式』が2日、都内で開催された。合計25作品を入賞作品の中から、何回でも聴きたい素晴らしい作品<赤>の大賞に藤井風の2ndアルバム『LOVE ALL SERVE ALL』、新人の素晴らしいアルバム作品 <青>の大賞に羊文学のメジャー2ndアルバム『our hope』が受賞した。特別賞として、Adoが歌唱担当した「ウタの歌 ONE PIECE FILM RED」が選ばれた。

 『第15回 CDショップ大賞 2023』入賞作品は、2022年1月1日〜2022年 12月31日に発売された邦楽の新譜(ベスト盤を除く)を対象とし、全国各地域の285人のCDショップ店員が 投票に参加。今回よりノミネート投票時より<赤>と<青>に分けて投票。何回でも聴きたい素晴らしい作品<赤>15作品と、新人の素晴らしいアルバム作品 <青>10作品の合計25作品を入賞作品として選出。<赤>の大賞は藤井風の『LOVE ALL SERVE ALL』 、<青> は羊文学の『our hope』が受賞した。

 藤井は、アルバム『HELP EVER HURT NEVER』で『第13回CDショップ大賞2021』<青>の大賞を受賞。今回<赤>の大賞を獲得し2度目の受賞となった藤井はVTRでの出演。「素晴らしい方々の素晴らしい作品たちが並んでいる中、受賞させていただいたというのは、当たり前のではないと思っていますし、心の底から感謝しております」とコメント。

 <青> 大賞を獲得した羊文学はステージに登場。受賞したことについて、ギター&ボーカルの塩塚モエカは、「私たち3人で演奏したのですが、それ以外にも沢山のスタッフさんとジャケットを作ってくれたチームのみんなで作りました。これからもたくさん聴いていただけるような1枚になっていたらいいな思います」。

 ベースの河西ゆりかは、「この度は大賞ありがとうございます。一つ一つの曲に想いが詰まっていたり、大切な曲たちなので、アルバムを通して評価していただいたことがすごく嬉しいです」。

ドラムのフクダヒロアは、「CDは僕の中でも好きな記録媒体の一つなので、この賞を頂けたことが大変光栄なことなので、これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします」と、それぞれ受賞の喜びを語った。

 羊文学は、アルバムに収録されている「マヨイガ」など3曲をライブパフォーマンスし、独特な世界観のあるステージを見せた。3人という少数精鋭のスタイルながら、複雑に絡み合うサウンドで、空間というキャンバスに音で彩をつけていくよう。3曲の披露だったが、しっかりとバンドの個性と存在感を打ち出した。【村上順一】

入賞作品

<赤>(アーティスト名/五十音順)

*「瞳に落ちるよレコード」/あいみょん
*「ウタの歌 ONE PIECE FILM RED」/Ado
*「狂言」/Ado
*「BAD モード」/宇多田ヒカル
*「The End of Yesterday」/ELLEGARDEN
*「early summer 2022」/小田和正
*「MUSIC, DANCE & LOVE」/Original Love *「アンサンブル・プレイ」/Creepy Nuts
*「物語のように」/坂本慎太郎
*「東京」/SUPER BEAVER
*「1999」/にしな
*「LOVE ALL SERVE ALL」/藤井風
*「Unity」/Mrs. GREEN APPLE
*「SOFTLY」/山下達郎
*「壱」/優里

<青>(アーティスト名/五十音順)

*「EGO APARTMENT」/ego apartment
*「telegraph」/Kroi
*「ペンシルロケット」/黒子首
*「サニーボトル」/Saucy Dog
*「Chilli Beans.」/Chilli Beans.
*「Let's Go! DSDC!」/Deep Sea Diving Club
*「our hope」/羊文学
*「BE:1」/BE:FIRST
*「Memory」/マルシィ
*「青二才」/和ぬか

CDショップ大賞とは

 今年で15回目を数え、 CDショップ大賞は、全国のCDショップ店員の投票だけで選ばれる年に一度の賞。 CDショップ店員が「行かなきゃ 会えない 音がある。」というスローガンのもと、メジャーインディーズを問わず、CD ショップの現場で培われた目利き耳利きを自負し、選考に際して個人的な嗜好に偏る事なく、賞をきっかけに店頭から全国に向けて発信出来るような、リスナーにお勧めしたい”作品を“大賞”として選出していく。