ワイズコンサルティング グループ(本社:中華民国台北市、代表取締役:吉本康志)は台湾機械業界専門誌「ワイズ機械業界ジャーナル」の2023年3月第1週号を発行しました。今週号では電気・電力業界、工作機械業界、自動車用ファスナーへ進出する世豊螺絲(SHEH FUNGスクリューズ)と木工機械設備製造業の最新動向を紹介します。

<最新号目次>
  • 発電・送電・配電機械製造業の概況と2023年の展望
  • 台湾工作機械産業で進むDX
  • IATF16949取得、自動車用ファスナーへ進出―世豊螺絲(SHEH FUNGスクリューズ)
  • 台湾木工機械設備製造業の産業概況と2023年の展望
<発電・送電・配電機械製造業の概況と2023年の展望>
一、産業概況
22年1~9月の生産・販売額2桁増、工場・TPC向け需要拡大

 台湾発電・送電・配電機械製造業の2022年1~9月の生産額は前年同期比16.9%増の561億台湾元、販売額は11.5%増の506億元だった。車載用半導体の供給不足が緩和し、自動車・バイクの生産・販売が伸びたことで、電動機(モーター)の生産額が前年同期比17.1%増加、販売額は30.9%増加した。また、台湾でのメーカーの新工場向け需要や、3月の大規模停電、電気料金の引き上げなどにより、電力変圧器と高低圧配電盤の生産額がいずれも前年同期比2桁増となった。
 台湾当産業の22年1~9月の輸出比率は23.4%で、18年の31.8%から8.4ポイント低下した。台湾電力(台電、TPC)の発電、送電、配電計画など台湾域内のインフラ建設向け販売が増えたためだ。
 TPCの22年の発電、送電、配電計画26項目のうち、台中発電所(台中市)の設備更新計画は設備投資のピークが過ぎ、第7送電・変電計画と洋上(オフショア)、陸上風力発電施設の工事も完了したため、TPCの22年予算は21年を下回っている。ただ、温室効果ガスの排出削減に向けた▽通霄発電所(苗栗県)、▽興達発電所(高雄市)、▽協和発電所(基隆市中山区)での天然ガス(LNG)火力発電機の増設計画や、第2期洋上風力発電計画、地熱、水力発電計画、電力網整備計画などは今後も進められるため、台湾当産業の各企業はTPC向けの設備需要が期待できる。(中略)
二、今後の展望
22年通年の生産・販売額も2桁増へ、再エネ需要などがけん引

 TPCの予測によると、節電効果のあるスマートメーターの台湾全土での設置台数は1400万台に上り、うち23~24年の設置台数は260万台に達する見通しだ。また、世界各国の企業が節電、温室効果ガス削減のためスマート型電力監視機器や電力管理システムの導入を進めており、台湾の▽大同(TATUNG)、▽中興電工機械(中興電)、▽康舒科技(アクベル・ポリテック)などの出荷拡大が期待できる。さらに、台湾政府は50年までの温室効果ガス実質排出ゼロ(ネットゼロ)実現に向け、26~35年に計1500万キロワット時(kWh)の洋上風力発電所の送電開始を目指しており、うち26~31年は900万キロワット時が目標だ。このため、TPCによる電力網の強化や、再生可能エネルギー事業に取り組む民間企業による発電所の開発が加速する見込みだ。  また、TPCは不安定な再生可能エネルギー発電による電力システムへの影響を抑えるため、25年までに設備容量1ギガワット(GW)のエネルギー貯蔵施設を整備する計画で、重電製品の需要増が期待できる。
 電動機などは新エネルギー車向けの需要が見込める。特に世界最大の自動車市場である中国は35年までに新エネルギー車の普及率50%を目標に掲げており、台湾当産業の各企業は中国向けの出荷が拡大する見通しだ。
 以上、▽再生可能エネルギー、▽スマートメーター、▽充電パイルなど向けの需要が見込めることから、台湾当産業の生産額、販売額は22年通年でもそれぞれ前年比2桁増となり、23年第1四半期(1~3月)の景気見通しも楽観視できる状況だ。
ワイズ機械業界ジャーナル
1. 日本語で台湾の情報収集が可能
機械業界に特化した日本語情報誌です。
2. 個々の分野の情報が満載
工作機械、機械設備、機械制御装置、手工具、動力工具、ねじ・ナット・リベット、ファスナー、金型、自動車、航空宇宙、自動化・ロボット、再生エネルギー等などの情報が満載です。
3. 多種多様な情報を提供
業界トレンド、企業動向、統計資料、法改正情報を全て網羅しています。
4. 読みやすい紙面
豊富な写真と図表、パソコンでの閲覧に配慮された横型の読みやすいPDF形式にて提供します。
5. 記事データベース検索
ホームページの記事データベースより、自由に過去記事の検索ができます。

●詳細
https://www.ys-consulting.com.tw/service/marketing/machine.html
●2週間無料試読のお申し込み
https://www.ys-consulting.com.tw/login/?buy=1&next=/service/marketing/machine.html&pop=1&frm=2

【会社概要】
会社名:ワイズコンサルティング グループ
所在地:中華民国台北市襄陽路9號8F
代表者:吉本康志
設立:1996年11月
URL:https://www.ys-consulting.com.tw/
事業内容:
・経営コンサルティング(人事労務・マーケティング・経営戦略・情報セキュリティ
・人材トレーニング(階層別研修・職種別研修)
・日本語台湾経済ニュース、機械業界ジャーナル配信
・市場調査・業界調査・顧客調査
・クラウドサービスの販売

【お問い合わせ】
ワイズリサーチ(威志総研)
TEL:+886-22381-9711(日本時間10:00~19:00)
e-mail:research@ys-consulting.com

配信元企業:威志企管顧問股イ分有限公司(ワイズコンサルティンググループ)

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ