先日のクレモネーゼvsローマで第4審判を務め、ジョゼ・モウリーニョ監督を激高させたマルコ・セッラ氏に長期の資格停止処分が科される見込みだ。イタリア『La Repubblica』が報じている。

トリノ出身の40歳のレフェリーであるセッラ氏は、先月28日に行われたセリエA第24節のクレモネーゼvsローマで第4審判を担当。その際、後半開始直後に挑発的且つ執拗な抗議を行ったモウリーニョ監督と口論となり、同氏の進言によってマルコピッチニーニ主審はポルトガル指揮官レッドカードを掲示し、退席処分とした。

今季3度目の退席処分となったこともあり、当初はモウリーニョ監督に非があったとの見方が強かったが、同監督は試合後に「キャリアで初めて、審判が不当な方法で私に話しかけてきた。私は感情的だが、頭がおかしいわけではない。何かがあったから反応したのだ。法的な観点からどうにかできるかどうか今すぐ知る必要がある」と、セッラ氏を痛烈に批判。法的措置も辞さない構えであることを示していた。

また、報道によると、セッラ氏はスラングを交え「お前自身の下らないことの心配でもしてろ」、「みんなお前にうんざりしている、とっとと家に帰れ」といった類の強い言葉をポルトガル指揮官に浴びせていたようだ。

そういった中、イタリア審判員協会(AIA)はセッラ氏の一連の振る舞いを問題視。同氏が担当予定だった今後のセリエA数試合の担当から外すことを決断した模様だ。さらに、長期の資格停止や下部カテゴリーへの降格の可能性も考慮しているとのことだ。

なお、情状酌量の余地も出てきたモウリーニョ監督に関して、ローマは2試合のベンチ入り禁止処分に対する異議申し立ての意向を表明しているが、その申し立てが受け入れられる可能性は低いようだ

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