チェルシーは2日、同クラブに所属しているU-20ブラジル代表MFアンドレイ・サントスがブラジルのヴァスコ・ダ・ガマへレンタル移籍することを発表した。

 今冬の移籍市場では多くのクラブがA・サントス獲得に乗り出していたが、争奪戦を制する形でチェルシーへの加入が決まっていた。しかし、イギリスメディア『BBC』によると、A・サントスイギリスで働くための労働許可証が取得できなかったようだ。そのため、古巣に“再加入”して2022年夏までプレーすることが決定。“ブルーズ”でのトップチームデビューはお預けとなった。

 A・サントスは2004年5月3日生まれの現在18歳。ヴァスコ・ダ・ガマの下部組織出身で、2021年11月にトップチームデビューを果たした。2022シーズンは公式戦36試合の出場で8ゴールを記録。チェルシーへの移籍が決まった後には、U-20南米ユース選手権に臨むブラジル代表にキャプテンとして招集されていた。同大会では全9試合中8試合のピッチに立って6ゴールを記録。チームの顔として母国を優勝へと導いただけでなく、得点王にも輝いていた。

 なお、ヴァスコ・ダ・ガマはA・サントスプレーしていた2022シーズンはカンピオナート・ブラジレイロ・セリエB(ブラジル2部)で戦っていたものの、同シーズンのリーグを4位でフィニッシュ。3シーズンぶりの昇格を決めていた。現在は州選手権の開催期間となっているものの、2023シーズンの全国選手権がスタートすると、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)での戦いに身を置くこととなる。

アンドレイ・サントス [写真]=Chelsea FC via Getty Images