猫のコタツや妻のイクヨはん、亀のヨシオ、金魚のキンちゃんと仲良く暮らしている大塚くんは、漫画やイラストを描いたりしている“猫バカおじさん”――。「猫のコタツと大塚くん」は、温かい家族の日常を描いたエッセイ漫画だ。

【漫画】本編を読む

ギスギスしがちなこんな時世にこそより光る、“ゆるゆる”なタッチとストーリーの持つぬくもりに心がなごむ。そんな魅力いっぱいの同作から今回は、大塚くんと妻のイクヨはんが外泊中に起こったあるエピソードをご紹介。愛猫の様子をこっそり“覗き見”しようと試みた大塚くんだが、結果はいかに…!?

ーー 今回、このエピソードを題材に選んだ理由を教えてください。

【大塚さん】僕の仕事の関係で、妻のイクヨはんと2日間、コタツと離れて外泊することになったんです。ご飯やトイレなどの環境を整えれば、健康な猫は1、2日は留守番ができると言われていますが、やっぱり心配で。そこで、今回の漫画に紹介した“見守りカメラ”を購入し、いつもコタツがくつろいでいる1階のリビングに設置しました。

僕らは、コタツ留守番中にどう過ごしているか盗み見られると思ってワクワクしていたんですが…。出先でカメラのライブ映像を何度もチェックしたのに、コタツは全然映り込んでくれませんでした。がっかりしましたが、ある意味、旅先でもコタツとの思い出(!?)ができたなぁと思い、今回の漫画を描きました。

ーー この“見守りカメラ”とはどのような商品ですか?

【大塚さん】防犯カメラのようなもので、スマートフォンの操作で外出先でも家の中をリアルタイムでチェックできます。さらに作中のラストで描きましたが、マイクが付いているので遠隔で話しかけることも可能です。僕らが購入したのは見守りカメラの中でも比較的低価格帯と思われる5000円ほどの商品ですが、機能的には十分で、むしろ安いと感じました。いろいろな種類の見守りカメラがあるので、中にはもっと高機能な商品もあると思います。

ーー コタツは“見守りカメラ”の存在に気がついていたのでしょうか?

【大塚さん】コタツも恐らく「何かある…」と気づいていたとは思います。試しに、家で一緒にいるときにも使ってみましたが、見守りカメラの存在は特に気にせず過ごしていました。マイクの機能で呼びかけてみても、耳を少し傾けるくらいで、声が出る方向に近付いていくことはありませんでした。

ーー “見守りカメラ”を使ってみた正直な感想を教えてください。

【大塚さん】正直、1度もリアルタイムコタツの姿が見られないというのは想定外でした(笑)。でも、いい意味で期待を裏切るのもコタツの魅力だなと改めて実感しました。もしかして、いつもリビングでくつろいでいたのは、僕らがそこにいるからだったのかな…。

とはいえ、本来は見守りカメラを置いておけば外出中でも飼い猫の姿が見られるので安心ですし、何か問題があったらすぐに帰れるので、動物と暮らしている人にとってはすごくいいものだと思います!もちろん、愛猫とずっと一緒にいられるのがベストですが。あえて見守りカメラの欠点を挙げるとすれば、出先で愛猫がひとりぼっちで寂しそうに遊んでる映像を見てしまったら、すぐ帰りたくなっちゃうところでしょうか(笑)。

もしまたコタツにお留守番してもらわなきゃいけないタイミングが来てしまったら、見守りカメラをもう1台ゲットして、別の場所にも設置したいと思います(笑)。

ーー ありがとうございました。

取材・文=前田智恵美/取材協力=大塚くん(Twitter:@KotatsuNekono)

動体を検出しました。/(C)猫のコタツと大塚くん