氷上ドライブ最強説⁉ 電動4WDを得た日産「エクストレイル」でスケート体験してみた！の画像一覧
凍った湖を会場として、日産自動車の最新モデルに一気乗りできるという貴重な機会を得て、「エクストレイル」「アリア」「サクラ」「キックス」「ノート」という大人気の電動駆動車シリーズ（EVやe-Power）に加えて「フェアレディZ」「GT-R」というガソリンエンジンを搭載したスポーツカーにも試乗してきました。
合計8車種に乗ることができたので、勝手に氷上での運転が楽しいクルマトップ3を発表します！
第3位 約2tのヘビー級ボディでも進む曲る「アリア」
さすがに約2tの車重を持つアリアは機敏ではないものの、驚くほどに加速するし曲る。
あまりに加速がいいので調子に乗って何度か雪壁に突入しようとしてしまいましたが、楽しく運転できる1台でした。エクストレイルよりもe-4ORCEの恩恵を感じられた、助けられた？のがアリアでした。
第2位 eペダルドライブが楽しすぎ！初の量産EV軽「サクラ」
4WDではなく前輪駆動なのであまり期待していなかった（すいません！）のですが、eペダル（e-Pedal Step）ドライブがすごく楽しかったのがサクラ。
eペダルは、アクセルペダルの踏み加減を調整するだけで加速、減速をコントロールする技術で、日産の全ての電動駆動車に搭載されています。踏み込んだアクセルをぱっと抜くと思いのほか強めの制動がかかるので、その抜き加減でクルマを運転するのが楽しいんです。
日産のテストドライバーに話を聞くと、氷上ではVDCオフ+eペダルパッと抜きをきっかけにタックインもできるそう。あくまでも氷上の限られたコース内での話なので、一般道では急な操作は厳禁です。
第1位 最新の電動4駆e-4ORCEを搭載した「エクストレイル」
今回、最も氷上ドライブを楽しめたのがエクストレイル。歩くのもやっとなくらいに滑る路面でもしっかりと加速、そしてグイグイ曲ってくれました。
そのカギとなる技術がエクストレイルとアリアに搭載されたe-4ORCE。こちらは前後モーターによる4輪への駆動力配分とブレーキの統合制御によって、路面を選ばない安定した走行性能、ハンドリング性能、さらには快適な乗り心地までも実現したというもの。
こちらで技術の詳細は確認できます→ e-4ORCE
こちらはゼロ発進直後の写真。リアに荷重がかかる発進時は後輪の駆動力を大きくとり、4輪がしっかりと路面を蹴っていることがわかります。
発進時はもちろん、コーナーリング時にもe-4ORCEは効果を発揮。
ステアリングの舵角に対して路面状況やグリップ限界を正確に算出し、アウト側に駆動力、イン側はブレーキといった具合に4輪を制御してタイヤの性能をフルに引き出します。これまでもこの技術はありましたが、電動駆動となったことで緻密さが飛躍的にアップ。なんとトルクコントロールは1万分の1秒単位！ これほど緻密な制御ができるのは電動駆動ならでは。
e-4ORCEは確かにすごいんですが、それだけがエクストレイルを1位に挙げた理由ではなく、クルマとしてもとても運転しやすいんです。
それを感じられたのがVDC（車両制御やトラクションコントロールなど）オフで挑戦した定常円。最後は失敗しましたが、円旋回に成功したシーンを動画でご覧いただけます！
番外編1 MT＆FRの運転の難しさを実感できたフェアレディZ
ここまでは運転が楽しめたトップ3を紹介してきましたが、ここからは個人的に上手く走らせることはできなかったけれど下手なりに楽しめたクルマをご紹介。
まずはマニュアルで走らせたフェアレディZ。VDCオフではカーブをひとつ曲るだけでスピンしそうでしたが、ごく低速域でもクルマを操ってる感に興奮！
調子に乗るとすぐにこうなります。アクセルを開けすぎて、まったく前に進まず豪快に滑り出したところ。
番外編2 性能を使えないもどかしさMAXのGT-R
走り出す前のイメージトレーニングでは氷上を華麗に駆け抜けることが出来ていたのですが、コースに留まるだけで精いっぱい。
運転が上手い人たちは見ていて惚れ惚れするくらいに上手く操っていたのですが……。
滑りやすい氷上でも安心して走れる電動駆動車はすごかった
環境性能や一充電、ガソリン満タンでの航続距離に目が行きがちなEV＆e-Powerの電動駆動車でしたが、氷上で走らせて一番に感じたのは走行性能が想像をはるかに超えてすごいこと。
一般道で凍った路面を走ることはめったにありませんが、そんなめったにないシーンでも安定して走れるのは心強い。降雪エリアで4WDをお探しの人は、エクストレイルやアリアもぜひ候補に挙げてクルマ選びを楽しんでください！ 個人的なイチオシはエクストレイルのe-4ORCEです。
取材・文／MonoMax編集部 撮影／佐藤亮太、日産自動車 取材協力／日産自動車
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