アトレティコ・マドリードが、アスレティック・ビルバオのスペイン代表DFイニゴ・マルティネス獲得に動いているようだ。3日、スペイン紙『アス』が報じている。

 同紙によると、Ⅰ・マルティネスはビルバオとの現行契約が今年2023年6月末で満了予定。アトレティコは来シーズンからのフリー加入を目指し、同選手に対してすでにオファーを送ったと伝えられている。また、インテルもⅠ・マルティネスに興味を持っているようだ。

 なお、当初はバルセロナがⅠ・マルティネス争奪戦のポールポジションに立っていたと報じられていたものの、ラ・リーガのハビエル・テバス会長がロンドンで開催された『フィナンシャル・タイムズ』の『ビジネス・オブ・フットボール・サミット』という場で、23年夏の補強は不可能だという趣旨の発言が明らかに。これによって、バルサは争奪戦で後れを取ることになり、アトレティコなど他クラブへの移籍の可能性が高まったと報道されている。

 現在31歳のⅠ・マルティネスは、レアル・ソシエダの下部組織出身。2011年からトップチームでプレーし続けていたが、2018年冬に契約解除金3200万ユーロ(約45億円)を満額支払った地元バスクのライバル、アスレティック・ビルバオに移籍した。今シーズンはここまでラ・リーガ9試合に出場している。スペイン代表では2013年8月にデビューし、通算で19試合の出場経験がある。昨年行われたUEFAネーションズリーグ2022-23第4節のチェコ代表戦が、直近での出場となっている。

 アトレティコ移籍となれば、初めてバスク地方以外のクラブでプレーすることとなるⅠ・マルティネス。次の行き先は、“首都”となるのか。

アトレティコがⅠ・マルティネス獲得へ動く? [写真]=Getty Images