マンガ誌アプリ「少年ジャンプ+」(集英社)で連載中の松本直也による漫画『怪獣8号』が、3月3日発売のコミックス第9巻をもって国内累計発行部数1000万部、全世界では累計発行部数1100を突破した。

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 本作は、災害(=怪獣)の発生率が世界屈指の日本を舞台に、防衛隊が討伐した怪獣の死骸を清掃する32歳の主人公・日比野カフカが、怪獣になるという宿命を背負いながらもかつて憧れた「日本防衛隊員」を目指す新王道怪獣譚。

 2020年7月3日に連載が始まると、1日で3200を超えるコメントが寄せられ、ツイッターでもトレンド入りするなど話題に。新刊発売のたびに、「少年ジャンプ+」史上最速ペースで発行部数や閲覧数の記録を打ち立て、現在では最新話更新後に200万閲覧を記録し続ける看板作品のひとつになった。

 2021年「次にくるマンガ大賞2021」の「Webマンガ部門」では第1位に選ばれ大賞を受賞。このほか、日本出版販売株式会社(日販)のWEBメディア「ほんのひきだし」が発表した「コミック第1巻売上ランキング」1位、「マンガ大賞2021」6位、「第5回 みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」2位など、各賞で評価されている。

 海外では、「MANGA Plus by SHUEISHA」をはじめ複数のサービスを通じて8言語(一部地域を除く)で日本と同時配信。プリント版は35の国と地域で刊行中だ。2022年8月にアニメ化が発表されると即トレンド入りするなど国内外から注目を集めている。

 3月3日に発売された第9巻は、市川レノが史上初の6号の適合者となり訓練する。カフカは、保科から隊式格闘術を教わり、防衛隊は9号災害を予測して各部隊の準備を進めていた。一方、鳴海はキコルに母の形見・識別怪獣兵器4号を使えるよう指示を出す。

『怪獣8号』コミックス第9巻書影 (C)松本直也/集英社