今をときめく人気俳優・女優の中には、子役のころから活動する人材も。中には、ある登場人物の“幼少期”という形で、年上の俳優・女優たちとすでにタッグを組んでいた、ということもある。今回は、ある作品の中で同じ登場人物を演じるという形でタッグを組んでいた俳優・女優の組み合わせを紹介したい。

【写真】人気俳優・女優の“幼少期シーン”を担当した元人気子役たち

神木隆之介大泉洋

 幼少期から数多くの映画やドラマに出演し、声優やYouTuberの顔も持つ神木隆之介。子役時代からその演技には定評があり、「天才子役」と称されることもあった。そんな神木は2006年11月に放送されたテレビドラマ東京タワーオカンとボクと、時々、オトン〜』(フジテレビ系)で大泉洋演じる主人公の「ボク」こと中川雅也の少年時代を担当した。

 子役としてのキャリアが長い神木は、そのほかにも2005年のNHK大河ドラマ『義経』で滝沢秀明演じる源義経の幼少期や、2004年放送のドラマ『恋愛小説』(WOWOW)で玉木宏演じる主人公の幼少期を演じたことも。意外なところでは、2003年放送のドラマ『ぼくの魔法使い』(日本テレビ系)にて、個性派俳優・温水洋一の演じる組長の幼少期を演じたこともある。

芦田愛菜 → 宮沢りえ

 2011年の連ドラ初主演のドラマ『マルモのおきて』(フジテレビ系)で大ブレイクし、その年の『NHK紅白歌合戦』にも出演した芦田愛菜。そんな芦田は同じ年のNHK大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』でヒロイン・江の姉で宮沢りえが演じた淀(幼少期は茶々)の幼いころを演じている。さらに後半では、江の長女で忽那汐里が演じた千の幼少期も担当した。

 そのほか、芦田は2014年に、高田郁原作の時代小説を連続ドラマ化した『銀二貫』で松岡茉優演じるヒロインの真帆の幼少期も演じている(※高田郁の「高」は「はしごだか」が正式表記)。

■ 井上真央 → 松たか子

 現在放送中の主演ドラマ『100万回 言えばよかった』(TBS系/毎週金曜22時)での演技も絶賛されている井上真央。彼女が一躍ブレイクを遂げたのが、子役時代に出演した昼ドラ『キッズ・ウォー 〜ざけんなよ〜』(TBS系)シリーズだ。そんな井上は、1995年に放送されたドラマ『藏』(NHK)で、松たか子の演じるヒロインの幼少時代を演じたことがある。本作は宮尾登美子の長編小説を原作にしたドラマで、井上と松は、大正から昭和にかけて視覚障害を抱えながら強い意志で人生を切り開いていくヒロイン、烈を演じた。

 松はその後もドラマ『ラブジェネレーション』(フジテレビ系)や『HERO』(同系)、『カルテット』(TBS系)などに出演し、人気を不動のものに。一方、井上もドラマ『花より男子』(TBS系)など数多くのヒット作に出演。どちらもトップ女優へと駆け上がっていった。

浜辺美波長澤まさみ

 第7回東宝シンデレラオーディションにおいて、ニュージェネレーション賞を獲得し芸能界デビューを果たした浜辺美波。子役から活動する浜辺だが、2013年にスペシャルドラマとして放送された『女信長』(フジテレビ系)に出演している。信長が実は女性だったという仮説に元づく本作において、浜辺は所属事務所の先輩、長澤まさみが演じる御市の幼少期を演じた。信長の妹にして、「天下一の美人」とうたわれた御市。その名に恥じない豪華なキャストリレーとなっている。

鈴木福藤木直人

 2011年にドラマ『マルモのおきて』に出演した鈴木福。芦田と双子役で共演し、ユニット「薫と友樹、たまにムック。」として歌手デビューも果たした。今までに数多くのドラマ、映画に出演している鈴木だが、彼も浜辺と同様に『女信長』に出演し、藤木直人が演じた徳川家康の幼少期、竹千代を担当した。そのほか、『マルモのおきて』出演の前年にはドラマ『フリーター、家を買う。』(フジテレビ系)でも、二宮和也が演じる主人公の幼少期も担当している。

加藤清史郎妻夫木聡

 子役時代にトヨタ自動車のCMに「こども店長」として出演し、老若男女に知名度を高めた加藤清史郎。現在はイケメン俳優としてドラマや舞台で活躍している。そんな加藤は、2009年のNHK大河ドラマ『天地人』で妻夫木聡の演じる主人公・直江兼続の幼少期(樋口与六)を演じている。そのほか、『天地人』の2作前の大河ドラマ『風林火山』にも実は出演しており、そのときは木村了演じる武田信玄の息子・武田義信の幼少期を演じていた。

(左から)芦田愛菜、宮沢りえ  クランクイン!