プレミアリーグ第26節、リバプールvsマンチェスター・ユナイテッドが、日本時間5日25:30にアンフィールドでキックオフされる。プレミアが誇る赤の名門同士による、今季2度目の対戦だ。

先日のチャンピオンズリーグ(CL)でレアル・マドリー相手にアンフィールドで2-5の逆転負けを喫したリバプール(勝ち点39)。その直後に行われたクリスタル・パレス戦でも低調なゴールレスドローに終わったが、ミッドウィーク開催の第7節延期分ではウォルバーハンプトン相手にDFファン・ダイク、FWサラーと攻守の要のゴールで2-0の快勝。公式戦3試合ぶりの白星でバウンスバックに成功した。さらに、リーグ戦では4試合連続クリーンシートと、一時崩壊しかけていた守備が改善された印象だ。

2試合消化数が多い4位のトッテナムと6ポイント差の6位と、逆転でのトップ4に十分な可能性を残すクロップのチーム。次節ボーンマス戦、マドリーとのリターンレグを挟んで上位陣との4連戦を控える中、絶好調の赤い悪魔を相手にするこのビッグマッチでは結果と共に内容にこだわって良い流れを作りたい。

一方、公式戦11戦無敗(9勝2分け)と好調を維持する3位のユナイテッド(勝ち点49)。先週末に行われたEFLカップ決勝ではニューカッスルを2-0で下し、2016-17シーズン以来、テン・ハグ体制で初となるタイトルを獲得。さらに、ミッドウィーク開催のFAカップ5回戦ではウェストハムに苦戦を強いられながらも、試合終盤にFWガルナチョが決めた値千金の決勝点によって3-1の逆転勝利を収めた。

完全に復調したアーセナルの状態を考えると、逆転での覇権奪還は困難と言わざるを得ないが、カップトレブルと共にトップ4維持に向けて勝ち点を積み重ねたいところだ。

なお、昨年8月に行われた第3節の前回対戦では互いに現状のメンバーとやや異なる顔ぶれでの戦いとなった中、ホームのユナイテッドがFWサンチョ、FWラッシュフォードのゴールで2-1の勝利を収めている。これで対レッズ9試合ぶりの白星を収めた赤い悪魔は、2015-16シーズン以来のシーズンダブルを狙う。

リバプール
【4-3-3】
▽予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.

GK:アリソン
DF:アレクサンダーアーノルド、コナテ、ファン・ダイクロバートソン
MF:ヘンダーソン、ファビーニョ、バイチェティッチ
FW:サラー、ガクポ、ヌニェス

負傷者:DFジョーゴメス、ラムゼイ、MFチアゴ、アルトゥール、FWルイス・ディアス
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはジョーゴメス、チアゴ、ディアスと3人の主力が引き続き不在となる。

中3日の一戦に向けてはウルブス戦から3選手の変更を予想。ツィミカス、エリオット、ジョタに代わってロバートソン、ヘンダーソン、ガクポが復帰する見込みだ。

マンチェスター・ユナイテッド
【4-2-3-1】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:デ・ヘア
DF:ワン=ビサカ、ヴァラン、マルティネス、ショー
MF:カゼミロ、フレッジ
MF:アントニーブルーノ・フェルナンデス、ラッシュフォード
FW:ヴェグホルスト

負傷者:DFショー、MFファン・デ・ベーク、エリクセン、FWサンチョ、マルシャ
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはファン・デ・ベーク、エリクセン、マルシャルの欠場が確定。一方で軽傷を抱えるショー、体調不良のサンチョは復帰が可能とみられる。

スタメンに関してはFAカップで温存した主力を復帰させ、ニューカッスル戦に近いメンバー構成となりそうだ。ショーが難しい場合はマラシアが代役を担い、その他ではザビッツァーやガルナチョ、ダロト辺りにもチャンスがありそうだ。

★注目選手
リバプール:FWモハメド・サラー
Getty Images

ユナテッドキラー本領発揮なるか。今季は開幕からチームと共に不調を報じられるものの、CLでの6試合連続ゴールを含め公式戦36試合20ゴールと、きっちり数字を残すエジプト代表FW。先月辺りからガクポを含む新トリデンテの連携も徐々に深まり、ゴールペース向上も期待されるところだ。

今季のリーグ戦2桁ゴールが懸かる一戦では、過去11度の対戦で10ゴールを挙げ、同カードにおける最多得点者に名を連ねる相性が良い相手との対戦。リーグ戦では敗れた前回対戦を含め、4試合連続合計7ゴールを奪っている。

現状のチーム状態を考えれば、これまでに比べて厳しい戦いになることは間違いないが、ショーやフレッジ、マルティネスというタフな相手とのマッチアップを制してチームを勝利に導くゴールを決めたい。

マンチェスター・ユナイテッド:DFリサンドロ・マルティネス
Getty Images

前回対戦に続く輝きに期待。守護神デ・ヘア、ヴァラン、カゼミロと共に好調のチームの守備を牽引する闘将。昨夏の加入当初は偉丈夫が揃うプレミアリーグにおいて、175cmの心もとないサイズが懸念された中、開幕2試合はその不安が的中する形で振るわないパフォーマンスに。しかし、その評価を一変させたのが、リバプールとの前回対戦だった。

同試合ではマラシアと共にサラーに食らいつき、決定的なシュートブロックや効果的な潰しでチームの勝利に大きく貢献した。この試合で自信を掴んだ25歳のアルゼンチン代表DFは、ヴァランとの補完性抜群の守備に加え、攻撃面においても正確な左足と秀逸な判断力を生かしてビルドアップの起点として機能。そのリーダーシップを含めて目の肥えたユナイテッドサポーターの信頼を勝ち得ている。

今回のリターンマッチではサラーやガクポ、ヌニェスと強力な相手のアタッカー陣を封じる最大のタスクと共に、カゼミロらと連携して相手のハイプレスをいなす、後方からの球出しでの貢献が期待されるところだ。

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