ヤフー株式会社(以下、Yahoo! JAPAN)が提供する事業者向けデータソリューションサービスは、「Yahoo!乗換案内」アプリと「Yahoo!検索」のデータから、「終電」に着目したレポートを公開しました。
■終電検索から見える、街の賑わいと人々の傾向
https://ds.yahoo.co.jp/report/20230227.html

「Yahoo!乗換案内」アプリでは、指定したルートの終電を検索できる機能を提供しています。この終電検索のデータから、まずはコロナ禍における終電検索者数の推移と、新型コロナ感染状況の関係を調査しました。

【終電検索者数と新型コロナ感染状況の関係】

※集計対象期間:2020年2月~2022年12月
※参照データ:Yahoo!乗換案内アプリおよび厚生労働省「新規陽性者数の推移(日別)」

終電検索者数は2020年4月および 5月に、1回目の緊急事態宣言下で急激に落ち込んでいることがわかります。その後も度重なる緊急事態宣言で終電検索者数は増減を繰り返し、4回目の緊急事態宣言が明けると上昇、2021年末にいったんピークを迎えています。その後、感染力の強いオミクロン株の拡大に伴い、2022年1月にまん延防止等重点措置が実施され、終電検索者数は再び急落しました。2022年3月、まん延防止等重点措置の終了とともに終電検索者数は増加し、5月から横ばいに推移したのち、年末の12月に2度目のピークを迎えています。
12月に終電検索者数が大きく増加したのは、忘年会シーズンが一因であると推察されます。このように、終電検索者数の推移から、コロナ禍以前の日常生活への回帰が見て取れる結果となりました。

【終電検索者数が多い駅と、終電を逃した人が多い駅は?】
※集計対象期間:2022年12月の金曜を含む週末(金・土・日)、検索者数が一定値以上存在する駅を表示
※参照データ:Yahoo!乗換案内アプリおよび「国土数値情報(鉄道データ)」(国土交通省)を加工して作成

単純に終電検索者数が多い駅(出発駅指定された駅)を調べると、「新宿」「渋谷」「東京」など、路線数が多い主要駅が上位にランクインしています。一方、終電の出発時刻以降に終電を検索した状況を“終電逃し”と推定し、終電検索者に占める“終電逃し”割合を分析すると、“終電逃し”割合が高い駅の1位に「水道橋」、3位に「後楽園」と東京ドームの最寄り駅が上位にランクインしました。東京ドームでの各種イベントに参加し、終了するまで参加した結果、終電を逃してしまうケースが多かったものと推測されます。その他には「海浜幕張」「古河」「本川越」など、路線の終着駅となり得る駅がランクインし、電車内で寝過ごして終着駅まで来てしまい終電が無くなってしまった…といった状況が想像できる結果となりました。

【終電を逃したユーザーが次に検索するのは?】
※参照データ:Yahoo!乗換案内アプリおよびYahoo!検索

最後に、“終電逃し”ユーザーが「Yahoo!乗換案内」アプリで終電検索をした直後に、「Yahoo!検索」で検索したキーワードから、終電を逃した人がどのような行動をとっているのかを分析しました。“終電逃し”ユーザー群が、一般ユーザーと比べて特徴的に検索しているキーワードを抽出すると、キーワードは大きく、「タクシー」「宿泊」「帰宅検討(タクシー以外)」「朝まで」「その他」に関するものに分類できました。

検索者数が最も多かったのが「タクシー」(38.5%)で、駅前にタクシーが見当たらずタクシー会社への連絡などを検討していることがうかがえます。次に多いのが「宿泊」(27.2%)で、「ホテル 格安」「ネットカフェ」などが検索されていました。「帰宅検討(タクシー以外)」(14.5%)は、「路線図」を検索して他のルートで、「深夜バス」を検索して深夜バスで、自宅近くまで帰宅可能かを調べる様子が想像されます。「朝まで」(6.3%)は、帰宅も宿泊も諦めて、朝まで開いている居酒屋やカラオケなどを探す検索行動と捉えられる結果となりました。

レポートでは、終電検索の曜日別の傾向なども分析しています。
■終電検索から見える、街の賑わいと人々の傾向
https://ds.yahoo.co.jp/report/20230227.html

▼「Yahoo!乗換案内」アプリ
https://transit.yahoo.co.jp/promo/app

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