3日にU20アジアカップのグループステージ第1節の中国戦に臨み、熊田の2ゴールで勝利を収めた日本代表。

それから中2日、決勝トーナメント進出をかけた第2節のキルギス戦を迎えた。日本は過密日程もあってメンバーをいくつか入れかえてきた。

最終ラインには屋敷優成、菊地脩太、田中隼人、そして高橋仁胡を並べ、ボランチには佐野航大と保田堅心、そして松木玖生がトップ下のような形に。さらに前線には中国戦のヒーロー熊田直紀が先発した。

第3節が強豪サウジアラビアとの試合だけにここで勝ち点3が欲しい日本であるが、序盤からペースを握れない展開に。キルギスは3-5-1-1のような形であったが、5バックで守るだけでなく前からしっかり構築されたディフェンスを見せ、日本のパス回しを遮断しながら反撃を狙ってくる。それに対して日本はなかなか打開策を見いだせず、前線の熊田がいい形でボールを受けられる場面も少ない状況が続いた。

目立ったチャンスもなく引き分けの匂いがし始めた後半25分、ここで日本がついに試合を動かすことに成功する。

バイタルエリアでボールを受けた北野が左にパスを送り、ペナルティエリア左に松木玖生が飛び出す。前に出てきたGKと接触し、これによってPKを獲得した。

第1節で失敗した松木玖生ではなく、今回は佐野がキッカーを担当。冷静にタイミングをずらしてシュートを決め、先制点を奪う。

その直後に日本はキルギスのFWイリシュベクにGKと1対1のビッグチャンスを与えてしまったが、幸運にもこのシュートがミスになってゴールの上に外れる。

これによってまたも助けられた日本は、75分に熊田が素晴らしい左足のミドルシュートを叩き込んで得点を追加。バタバタした苦しい時間帯のなか、リードを広げることに成功した。

さらに85分には高橋の右CKから松木がニアでコースを変え、ファーに流れてきたところを坂本一彩がシュート。さらにリードを広げて試合を終わらせた。

攻撃面でも守備面でも大きな課題を感じさせられた内容ではあったものの、結果としては3-0の勝利。グループステージ突破を決めた状況で最後のサウジアラビア戦に臨むことになった。

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なお、サウジアラビア戦は3月9日の日本時間午後9時にキックオフされる予定で、もちろん『DAZN』で放送される。

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