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かつてのオフロード車にインスパイアされた新ブランド

フォルクスワーゲンが米国に導入予定のEVブランド「スカウト」は、2026年末にサウスカロライナ州で生産を開始する予定で、生産台数は年間20万台を目標としている。

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1960年から1980年にかけて米国で生産されたインターナショナル・ハーベスター社のオフロード車、スカウトを「回顧」するブランドとして、電動のSUVピックアップトラックを展開する予定だ。

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かつてのインターナショナル・ハーベスター社による伝説的なオフロード車の「復活」として注目が集まっている。    フォルクスワーゲン・グループ

フォルクスワーゲン・グループはスカウトブランドに20億ドル(約2700億円)を投じており、工場では4000人の雇用が創出されるという。

スカウトのスコット・キーオ社長は、「スカウトは1960年の発表以来、米国の象徴的存在となっています。家族をキャンプに連れ出し、大自然にアクセスし、毎朝現場に現れるクルマです。今日、わたし達はスカウトの独創性を再構築し、その未来を電動化しようとしています」と述べた。

スカウトのモデルには、フォルクスワーゲン・グループ傘下のEVで使用されているMEBプラットフォームではなく、新たに設計されたEVプラットフォームを使用する。

また、カナダの大手部品メーカーであるマグナ社のバッテリーや電子機器を使用する予定だ。

市販モデルの詳細はまだ明らかでないが、フォルクスワーゲンは「クラシックなスカウトモデルを彷彿とさせる力強いスタンスと直立した姿勢」を持つ車両になると述べている。

ウェブサイト上で公開された予告画像では、大型のオフロードタイヤを履き、かなりの地上高を持つことが示されている。

また、特徴的な輪郭を持つボンネット、四角いサイドミラー、ルーフレールなど、オリジナル車からの影響を思わせるデザインが見受けられる。

フォルクスワーゲンによるスカウトブランドの再起動計画は2022年5月に正式発表され、その社長に任命されたキーオ氏はフォルクスワーゲン米国部門の元CEOである。

スカウトはフォードと技術提携するのではないか、という話もある。フォルクスワーゲンの商用車部門は、ピックアップトラックのアマロックの開発でフォードと協力している。しかし、今のところスカウトと同社の関わりは否定されている。


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