2月1日に3月いっぱいでABC朝日放送を退社し、フリーになることを発表したヒロド歩美アナ。

「もしかすると、以前から噂になっている藤浪晋太郎投手と結婚するのではないか」(スポーツ紙記者)

 という見方も多かった。彼女自身、甲子園球場から遠くない宝塚市の出身で、熱烈な虎ファンを公言。「熱闘甲子園」の番組も担当し、藤浪とは一緒にゴルフを楽しむ間柄であることが知られていたからだ。

 しかし、スポーツ紙記者の予想は外れてしまった。ヒロドアナは、4月から「報道ステーション」(テレビ朝日系)のスポーツコーナーを担当することになったのだ。大阪にあるABCは「準キー局」と位置づけられており、準からテレビ朝日キー局へ「昇進」するようにも見える。

「いや、そんなことないですよ。実はABCの方がテレ朝よりも給料が高いことは、業界では常識ですから。ABCは労組が強いため、高給なんです。ヒロドアナは既にABCの東京オフィスにいるので、そんなことは全く気にしないんじゃないですかね」(テレ朝ディレクター)

 日系オーストラリア人の父と日本人の母を持ち、英語力は抜群。海外スポーツ選手の取材はお手のものだろうが、視聴者はそれだけではついてこない。

「口先だけではない人間性の魅力を出せるかが、大事だと思います」(前出・ディレクター)

 視聴率が伸び悩む「報道ステーション」を救う存在になるのか。

「ABCからフリーになった赤江珠緒さんも、全国区で成功したじゃないですか。ヒロドさんもその道を辿ってほしいです」(大阪・30代会社員)

 確かに赤江は嫌味のない爽やかな喋りが視聴者にフィットしたが、ヒロドアナもそうなっていくのだろうか。

「私は大阪でヒロドさんが出る番組をたくさん見ていますが、アナウンス技術が上手いと思うことはありません。それよりも、彼女自身が目立とうとしてしゃしゃり出るのが嫌になることもあります。アシスタントでありながら、司会の方の喋りの邪魔になることもありますから」(大阪・40代主婦)

 地方局の若手女子アナウンサーにも聞いてみると、

「目立ってナンボ、という意識は常にあります。特に全中(全国中継)の場合にはアピールして、なんとかキー局の目にとまってほしい、というのは若手なら誰もが思っているのではないでしょうか」

 キー局の看板番組のコーナーを担当するヒロドアナが「勝ち組」になったことは間違いない。上層部との関係も良好のようだが、現場の皆が応援するとは限らない。はたしてどうなるのだろうか。

アサ芸プラス