カフェインは髪にもいいの？
毎朝1杯のコーヒーを飲まないと目が覚め切らない…という人はいませんか。
これは、よく知られているようにカフェインの効果です。
カフェインはアルカロイドの一種で、コーヒーのほか紅茶や緑茶などに含まれているほか、カフェイン添加を記載した飲料も市販されていますね。
このカフェインには覚醒作用や鎮痛作用、利尿作用があることが知られています。
一方、カフェインに対して過敏な体質の人や、妊婦さんなどは摂らない方がいいともされています。
ところで、このカフェインが髪にいいかもしれないって、聞いたことがありますか？
血管を拡張し、血流を促進
それは、カフェインには血管を拡張する作用があるからです。
いうまでもなく、毛髪は頭皮にある毛母細胞（毛乳頭）で作られます。
主成分はタンパク質で、血液によって運ばれてきます。
血管を拡張するということは血流が良くなるということであり、頭皮の毛細血管の流れも促進されます。
つまり、髪の毛の材料がスムーズにやってくるということになるわけです。
男性ホルモンの生成を抑制も
さらに、薄毛予防にもつながるとの研究結果もあります。
薄毛の原因はさまざまですが、俗に男性ホルモンと呼ばれる「テストステロン」もその一つ。
これは名前の通り男性に多いのですが、女性の体内でも分泌されます。
女性の場合、エストロゲンというホルモンが多いため男性に比べて薄毛になりにくいのですが、加齢などでこのバランスが崩れ、テストステロンが優勢になると、髪の毛に影響を与え始めます。
カフェインは、このテストステロンを合成するのに必要な酵素（５αリダクターゼ）を抑制する働きがあります。
つまり男性ホルモンができにくくなるということになり、薄毛対策につながるというわけです。
上手に摂ることが大事
一方、カフェインは髪に悪影響があるという意見も存在します。
髪の育成に必要な成長ホルモンが最も多く分泌されるのは午後10時～午前2時ごろ。
「寝る子は育つ」と言われるように、成長ホルモンは睡眠時に多く出ますが、カフェインの持つ覚醒作用により質の良い睡眠が妨げられるというのです。
ただし、これはカフェインの直接的な作用ではなく、摂取する時間を工夫すれば解決できる問題。
コーヒーやお茶を上手に飲んで、髪と心の栄養を摂りましょう。
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