ブタ用を主とする飼料を生産する播恩集団(001366/深セン)が3月7日深セン証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格9.32元に対し、初値は19.96%高い11.18元だった。取引開始語さらに値上がりし、終値は同43.99%高の13.42元だった。
 
 同社は2006年設立の民営企業で、17年に株式会社化した。江西省ガン州経済技術開発区に本社を構えており、ブタ向けを主とする飼料の研究開発、生産、販売を主業務としている。特に人工乳、離乳食など高品質な幼ブタ向け栄養食品を手掛けており、子ブタ向けの配合飼料に関する国家規格の制定に参加している。江西省のほかに広東省、浙江省、重慶市に生産拠点を建設して華南地域に製品やサービスを提供しており、2019〜21年、および22年1〜6月期の中国ブタ飼料市場における同社のシェアは0.29%、0.33%、0.25%、0.23%となっている。
 
 22年12月期の売上高は17億985万元(前期比3.45%減)、純利益は7741万元(同13.93%減)。23年1〜3月期の業績予測は、売上高が3億8300万〜4億2500万元(前年同期比27.13〜41.07%増)、純利益が1405万〜2205万元(同11.58〜18.17倍)。
 
 新規上場に伴い調達予定の3億1905万元(約63億円)は、約23%の7330万元をガン州での年産24万トン飼料生産プロジェクトに、約11%の3659万元を浙江省での年産12万トン飼料生産プロジェクトに、約27%の8698万元をバイオヘルス産業拠点のビタミンプレミックス生産プロジェクトに、約17%の5326万元を重慶市での年産12万トン飼料生産プロジェクトに、約16%の5145万元をバイオヘルス産業拠点の研究開発センター建設プロジェクトに、約5%の1745万元を情報システムプラットフォーム改良プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

【深センIPO】ブタ用飼料の播恩集団、初値は公開価格を19.96%上回る11.18元