中国の食用親水コロイド製品メーカーである緑新親水膠体海洋科技有限公司01084/香港)は3月5日、2022年12月期通期の業績予告を発表し、純利益が前期に比べて倍増して2億香港ドルを超える見通しを示した。
 
 業績予告によれば、22年12月期の会社株主に帰属する純利益は2億2000万〜2億3300万ドルで、前期の1億360万ドルに比べて最大2.25倍の大幅な増益となる見込みだ。
 
 増益の要因について同社は、食品業界に従事する中国本土および海外のバイヤーによる需要が22年1〜6月に旺盛になり、大部分の親水コロイド製品の平均販売価格が前期に比べて大幅に上昇したことを挙げた。また、新たな生産設備の稼働、先進的な生産技術の導入によって生産効率が高まったことも収益性向上に寄与したとしている。
 
 同社は01年設立。寒天製品、カラギーナン製品、こんにゃくいも製品など、海藻や植物を由来とする食用親水コロイド製品の生産、販売を主業務とする。21年12月期の売上高は11億6314万ドル(前期比32.60%増)、純利益は1億392万ドル(同55.22%増)。22年1〜6月期の売上高は7億7787万ドル(前年同期比57.26%増)、純利益は1億2614万ドル(同3.75倍)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

寒天など親水コロイド製品メーカーの緑新親水膠体海洋科技有限公司、22年12月期は大幅な増益の見込み