株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)はブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスが公表した、再生可能エネルギー部門のファイナンスアレンジに関する2022年のリーグテーブルで世界ランキング1位となりました。世界各地で再エネ関連プロジェクトへの支援を進めるのみならず、COP27(国連気候変動枠組条約第27回締約国会議)にてMUFGとして初のセミナーを開催し、「責任あるトランジション支援と信頼できるカーボンニュートラルへの道筋」をテーマに、基調講演やパネルディスカッションを実施するなど、カーボンニュートラルに向けた取り組みを日々加速させています。こういった成果が実を結び、今般再エネリーグテーブルで世界1位となりました。

MUFGは、「世界が進むチカラになる。」をパーパスに掲げ、2021年5月に「MUFGカーボンニュートラル宣言」を発表し、2050年までの投融資ポートフォリオの温室効果ガス排出量のネットゼロおよび2030年までの自社の温室効果ガス排出量ネットゼロにすることを宣言しています。

上記の目標に向け、MUFGは世界各地で様々な再エネプロジェクトに積極的に参加しています。例えば、米州地域ではケベック州の水力電源を一大需要地ニューヨーク市に運ぶために建設される送電線への支援や、ジャックダニエルウィスキー製造工程で出される残渣(ざんさ)を再生可能エネルギーとしてバイオガス化するプロジェクトへの支援など、数多くのカーボンニュートラル関連ビジネスを進めています。欧州地域では、フランスでプロジェクトファイナンスとしては世界初の浮体式洋上風力試験プロジェクトへの支援を実施。こういった再エネ資源からより多くのエネルギーを提供することによって、地域社会のさらなる再エネ化、および地域活性化につなげることに成功しました。また、MUFGは過去10年間、再エネプロジェクトファイナンスを通してスペインオランダの1年間の排出量相当のCO2削減に貢献した実績もあり、この他にも、多数のカーボンニュートラル関連ビジネスへの取り組みが評価され、今般再生可能エネルギー事業に関連したリーグテーブルで世界1位となりました。
  • MUFGが主導するトランジション・ファイナンス推進に向けた3つの主な活動
投融資ポートフォリオの温室効果ガス排出量のネットゼロ達成に向けては、私たちMUFGの取り組みだけなく、お客さまのGXに向けた取り組みも必要であり、単純なダイベストメント(撤退)でなく、お客さまとのエンゲージメント(対話)を通じて産業横断で各企業の取り組みを底上げしていくことが重要だと考えています。
主に3つの取り組みを紹介します。

1. Net Zero Banking Alliance (NZBA) Transition Finance Guideの公表 [1]
MUFGは2021年6月に本邦金融機関で最初にNZBAに加盟。NZBA傘下の「Financing & Engagement」作業部会の議長に就任し、2022年10月にはトランジション・ファイナンスに係る指針を公表しました。金融機関がトランジション・ファイナンスを組成する際に最低限満たすべきグローバルな原則として、NZBA加盟行が地域の実情に合わせて自行の枠組みを策定し公表することを推奨しています。

2. Asia Transition Finance Study Groupの主導 [2]
「アジアの現実的かつ段階的なエネルギー・トランジション」に向けたファイナンス共通指針の策定などを行う民間のイニシアティブ。30超の金融機関、国際機関、政府関係者が入るグループをリード行として主導し、各金融機関がトランジション・ファイナンスを検討する際に参照でき、各国・地域の各種イニシアティブやルールを補完する実務的なガイドラインを2022年9月に公表しています。

3. MUFGトランジション白書の策定 [3]
日米欧のカーボンニュートラルに向けた前提条件や道筋(パスウェイ)を比較分析し、日本の高排出産業の排出状況や削減に向けた方向性を俯瞰した上で、当該業界のリーディングカンパニーの課題と取り組みを英文でまとめ公表しました。海外政策当局に対し、1.各国の状況に応じてカーボンニュートラルへの道筋は異なること、2.排出削減には複数の選択肢を持ちながら着実に進める必要があること、3.産業間の相互連関性を踏まえた戦略・アプローチが重要であることを主たるメッセージとして発信しています。
  • 気候変動に関する世界最大規模の国際会議、COP
COP27の場では、MUFGとして初のセミナー[4]を開催しました。セミナーでは、銭谷グループCSuOチーフサステナビリティ・オフィサー)らが登壇し、トランジション白書などカーボンニュートラルに関するMUFGの取り組みを国際社会に発信しました。また、パネルディスカッションでは世界銀行やOECD、ISSB等の国際機関、投資家、金融機関など、国際社会で影響力・発信力の大きい多様なメンバーが参加し、責任のあるトランジション支援の重要性を強調しました。

MUFGは今後も、世界中のカーボンニュートラル事業への支援をはじめ、こうした国際社会への発信などを通じて、お客さまとのエンゲージメントを深めつつ、世界的なネットゼロへの移行を後押ししていきます。


[1]Net Zero Banking Alliance (NZBA) Transition Finance Guideの公表についてはこちらをご確認ください。
https://www.mufg.jp/dam/pressrelease/2022/pdf/news-20221005-001_ja.pdf

[2] Asia Transition Finance Study Groupの最終報告書の公表についてはこちらをご確認ください。
https://www.bk.mufg.jp/news/news2022/pdf/news0926_2.pdf

[3]MUFGトランジション白書の発行についてはこちらをご確認ください。
https://www.bk.mufg.jp/news/news2022/pdf/news1026.pdf

[4]セミナーの概要はこちらをご確認ください。
https://www.mufg.jp/csr/pickup/202211_01/index.html


配信元企業:株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ

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