インターネット非接続環境下にあるモバイル機器間でリアルタイムにデータ同期することを可能にするソフトウェア技術を提供するDitto Live Incorporated社(以下、Ditto)は、このたび日本航空株式会社(以下、JAL)と弊社技術提供に関する契約を締結したことを発表いたします。

JALと弊社は2019年から検討および実証実験を重ねてまいりましたが、全客室乗務員が利用するiPad端末に弊社の通信技術を全面導入することを目的に、2023年1月27日、本契約を締結いたしました。
(左) DittoLive Incorporated CEO Adam Fish (右) 日本航空株式会社 CIO 岡敏樹

今回、JALと弊社が共同開発中のアプリケーションが実用化されれば、インターネットに接続されていないモバイル端末間でも、客室乗務員が入力した情報がリアルタイムに同期され、即座に情報共有をすることが可能になります。これらの情報の活用により、機内のサービス向上に貢献してまいります。また、情報を蓄積・活用することで、機内食の搭載数を適正化し、食品廃棄削減等につながる可能性も開けます。

一足早く弊社技術を導入した海外の主要航空会社のなかには、機内における通信利用に止まらず、航空会社の地上職員や整備⼠が出発準備やメンテナンス活動を行う際のソフトウェアに弊社技術を組み込み、航空機の折り返し時間の短縮、定時運航・安全運航の実現に寄与させている企業も存在します。

Dittoの技術は、BluetoothP2P Wi-Fi、LAN など、複数の接続方法を使用することで全ての変更をデバイス間でリアルタイムに同期させ、接続の複雑さを排除するものです。通信の暗号化技術による決済情報の同期も可能です。航空業界外では、安定した接続とリアルタイムのデータ共有が強く求められる防衛、警察・消防、物流、小売、外食、ホテル、エンターテインメントなどの各分野で、弊社技術を用いた開発が進行中です。

弊社は今後も、弊社独自の革新的技術を製品やサービスに転化し、社会経済的な価値へと繋げる努力をたゆまず続けてまいりたいと考えています。

<Dittoの技術の特徴について> 
Dittoはインターネット接続の有無にかかわらず、アプリケーションの同期を可能にするクロスプラットフォームリアルタイムデータベースです。BluetoothP2P Wi-Fi、LANなど複数の接続方法を使用し、同じアプリを持つ端末を見つけると自動的に接続しデータベースを同期させます。

Dittoをアプリケーションに組み込むことで、開発者はネットワークの問題に煩わされることなく API を使用してデータの読み書きをすることが可能です。開発者は同期に関わる複雑な開発や作業を行う必要はありません。Dittoのアプリケーションが自動的に接続とデータベースの同期を管理します。

オフライン環境下であってもアプリケーションはローカルに保存されたデータベースをもとに継続し、業務を中断せずに動作し続けます。接続においては優れた安定性を発揮し、低遅延、高セキュリティでの情報共有が可能です。ネットワーク内の端末いずれか1台がインターネット接続した際は、他の全ての端末もクラウド側のデータベースと同期が可能です。
また同技術はCRDTs(Conflict-free replicated data type)を実装しており、デバイス間の同期が途切れた場合でもデータ不整合が起きにくい構造となっている。同技術はネットワークへのトラフィックが集中し輻輳が発生した場合でもデータベース間の不整合を回避する施策として弊社より技術提供しております。

https://www.ditto.live/

配信元企業:Ditto Live Incorporated

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