子供の頃に漫画を読みはじめたことがきっかけで、ユーモア溢れる漫画を描いている宮野シンイチ(@Chameleon_0219)さん。Twitterにて公開された「夜逃げ屋日記」は、DV被害などに遭う依頼者を夜逃げさせた実話を基に描かれ、今回紹介する漫画も1800いいねを超える人気漫画家だ。今回は、Twitterに投稿されている中から「夜逃げ屋日記」の第11話を紹介しよう。

【漫画】本編を読む

夜逃げ屋のスタッフとして働く宮野は、現在も引き続き漫画家としても活動している。ある日の月末、宮野は銀行で口座残高を確認するが、漫画のアシスタント代や家賃などが諸々引かれた少ない残金を見て途方に暮れる。

今後の将来のことを考えると不安がよぎり、冷蔵庫にはもやしと飲み物しかない悲しい現実。『年末はもやしで乗り切ろう』などと考えていると、突然家のインターホンが鳴る。ドアを開けると、そこには同じ夜逃げ屋のスタッフ・デンゾウさんの姿があった。

デンゾウさんは近くに来たついでに寄ってくれたようで、なんとラッキーなことにラーメンを奢ってもらえることに!!お店に到着して宮野はラーメンをおいしそうに食べながら、デンゾウさんと他愛ない話をする。職場ではいつも優しい父親のような存在のデンゾウさんは、夜逃げ屋で働いて3年ほど経つようだ。

宮野が「どうして夜逃げ屋で働いているんですか?」とデンゾウさんに聞くと、しばらくして「ラーメン、冷めてまうで」と一言だけ…。すると追加注文していた餃子が来たので、おいしそうに食べるデンゾウさん。「シンイチ君もお食べ」と餃子を分けてくれたが、どうやら肝心の話を逸らされたようだ。

すると、デンゾウさんの元に社長から電話がかかってきて、明日お昼の12時から予定していた仕事が朝5時に変更とのこと。時間変更はたまにあるが、直前の変更に戸惑う宮野。明日の朝起きられるのか、食事をしながら不安がよぎるばかりであった。

DV被害に遭う被害者の夜逃げが無事に終わり、仕事が一段落していた宮野とデンゾウさん。さまざまな事情を抱えた依頼者が、最終手段として頼る夜逃げ屋。次回の夜逃げはどんな依頼なのか、今後の展開が気になる!!Twitterではその他のエピソードも投稿されているので、興味があればぜひ読んでほしい。

取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)

「どうして夜逃げ屋になったんですか?」とデンゾウさんに聞く宮野/画像提供:宮野シンイチさん