2023年3月10日公開映画『バトルキング!!-We'll rise again-』。アーティスト「ONE N’ ONLY」主演の、アクションあり、歌あり、ダンスあり、ラップありの青春ムービーだ。本作に出演しているONE N’ ONLYの後輩ユニット「BUDDiiS」のメンバーから、小川史記、高尾楓弥、森愁斗、岡本聖哉、西田祥、野瀬勇馬に話を聞いた。

【画像】「ONE N’ ONLY」の弟分ダンス&ボーカルユニット「BUDDiiS」に注目!

■多様な強みを持つダンス&ボーカルユニット「BUDDiiS」

――まずは自己紹介として、みなさんのストロングポイントなどを教えていただけますか?

【小川史記】BUDDiiSのFUMINORIです。リーダーです。曲さえあれば、フリーでずっと踊れます。

【高尾楓弥】BUDDiiSではダンス&ラップ担当です。メンバーで最年少なんですけど、一番エネルギッシュな自信があります。メンバーからはうるさいと言われるぐらい声が大きかったり、すごく動きが大きいので、ステージ上でもすぐに僕だとわかってもらえるかなと思います。

【岡本聖哉】ラップ&ダンサーです。グッズなどのデザインも担当しています。グループの中では一番身長が高くて、髪色と髪型がよく変わります。好きなのはゲームとサウナです。

【西田祥】ボーカル&ダンサーを担当します。特にジャズが得意で、ターンや足を上げたり、というのが得意です。あと抹茶が大好きです!

【野瀬勇馬】ダンサーを担当しています。料理が得意で、調理師免許を持っています。今年は筋トレを頑張りたいです。

【森愁斗】ボーカルとダンサーを担当してます。洋服が好きです、デニムも好きです、映画も好きです。毎日歌っているぐらい、歌うことが好きです。あと、グループで一番手が小さいです。

■ONE N’ ONLYのみんなはお兄ちゃんのような存在

――『バトルキング!!-We'll rise again-』では、みなさんさまざまな役を演じていらっしゃいます。ご自身の役の見どころはどういったところになりますか?

【小川史記】僕が演じた南部美人は地元のクラブのオーナーとして、DJを回しているんですけど、見どころのひとつはビジュアル面ですね。1人だけタトゥーがガンガンに入っていて、金髪で、普段の僕とはまったく真逆なので、楽しんでもらえればうれしいなと思います。

【西田祥】馬場役を演じさせていただいたんですけど、映画の冒頭でKENSHINくん(ONE N’ ONLY)が演じる鞍馬役と聖哉と僕がラップバトルするというシーンがあって。普段はボーカルなので、ラップはほとんどしないですし、そもそも今回のように挑発的にラップをする姿っていうのは、BUDDiiSでは絶対お見せすることがないと思います。自分自身でも新たな一面を出せた気がしますし、最初からすごく激しいシーンになっているのでそこに注目してもらいたいですね。

【岡本聖哉】僕もBUDDiiSでラップをやってるんですけど、ラップバトルはやったことはなくて。演じた小山田孟はバチバチにラップバトルをやったり、アクションシーンも初めてだったのでそこも見どころですね。

【森愁斗】僕が演じた山縣虎太郎は、めちゃめちゃ強いヤンキーだということで、アクションをしっかり教えていただきました。いろいろ難しい部分もありましたけど、劇場で迫力のあるアクションシーンが見られると思います。

【野瀬勇馬】愁斗が演じた山縣の仲間・木下雄太役として出演しています。初めてのアクションシーンだったり、ヤンキー役で普段とは違った僕を見られると思うんで、ぜひ楽しみにしていてください。

【高尾楓弥】僕が演じた直江龍之介は“THE弟”、という感じのかわいい男の子。きっと、昔からお兄ちゃんたちに憧れていたんだろうな、って。真っ直ぐですごく素直なので、良くも悪くもたくさん影響を受けやすい子なんですけど、お兄ちゃんには少し反抗期みたいなところもあります。でも、一番感情が読み取りやすい子だと思います。

――今回、実のお兄さんの高尾颯斗さん(ONE N’ ONLY)と兄弟役でしたね。

【高尾楓弥】そうですね。結構、龍之介が僕に似てるのは感じていて。バックボーンも、少し似てるんだろうなと思います。昔から“ONE N’ ONLYのみんながお兄ちゃん”みたいな感じで育ってきたので、そこも近いものを感じていましたね。親近感の湧く現場でした。

■初めてのメンバーとの映画撮影で「怖い人を演じてる姿が新鮮」

――普段、グループとして活動していらっしゃるわけですが、今回お互いの演技を見ていかがでしたか?

【小川史記】本当にアクションがみんなすごくて。僕はアクションはやってないんですけど、見ながら「みんなアクションめっちゃキレイじゃん」と思って。あと、BUDDiiSだと僕がリーダーだし、引っ張っていくみたいな感じなんですけど、『バトルキング!!』の現場だと、僕も含め、撮影現場が初めてだったんですよね。みんなで一緒に初めてのことに臨むっていうのがすごく楽しかったです。あと、みんなの演技も良かったです!ごめん、めっちゃ話、逸れたわ(笑)。

【森愁斗】僕もメンバーが出てる作品を見てる、のではなくて、一緒に作り上げる仲間として出演していた形だから、そこはまた不思議な感覚もあったな、と。他人の演技があってこそ自分の演技もあるので、そこで作り上げていく感じは、同じグループでやっていてもまた違った一面も見れたし、すごくおもしろいな、と思いましたね。

【高尾楓弥】うん、なんかずっと不思議な感じで。

【小川史記】例えば?

【高尾楓弥】怖かったし。

【小川史記】何が怖いの?

【高尾楓弥】山縣一派が結構かましてて。

【小川史記】あー、怖いよね。入ってきたときにオーラあるもん。

【高尾楓弥】僕は一回、山縣一派と対峙するんですけど、監督がよーいスタート!って言ったときから圧が急に強くなるし、僕は僕でよりビビっちゃうんですよね。やっぱり弱いので、龍之介くん。「あっ、これがお芝居なのか」って思いました。

【西田祥】でも、めちゃめちゃ怖い人を演じてるメンバーは結構新鮮で。自分たちが出てない時に撮影を見たりすると、そのスイッチ入ってる瞬間とかが「別人に変わった」ってわかるのはおもしろかったです。仕上がりの映像を見て、本当にちゃんと役に入ってるのが伝わってきたので、すごいなって思いましたね。山縣一派が外で喧嘩を仕掛けてるシーンは、映像越しでも迫力が伝わってきて。

【岡本聖哉】殴り合いの喧嘩をほかのメンバーがやってるのを見てすごいなって思ったし、一緒にやってて迫力がすごく感じられたので、そこも新しい一面ですね。

【野瀬勇馬】アクションシーンとか、外から見てると、当たったりしないかな、ってすごく心配になる。自分がやってるとそんな気にならないんですけど。だから、(大槻)拓也(BUDDiiS)が1回鼻血が出てて、大丈夫かなってハラハラしながら見たり、楓弥と愁斗の階段での対峙シーンも、落ちないかな、大丈夫かな、って。

【小川史記】あそこハラハラだね。

【高尾楓弥】あのシーン、本当に後ろが崖みたいになっているし、かなり高い場所で。

【小川史記】めっちゃ危ないじゃん。

【高尾楓弥】そうそう。ちゃんと指導していただきながらやったんですけど。

【小川史記】いいよね、あのシーン。見てて泣いちゃいそうだった。

■世代がバラバラのBUDDiiSメンバーにとっての青春は?

――『バトルキング!!』では青春ならではのそれぞれの葛藤や友情が見られますが、みなさんにとって青春とは?

【小川史記】僕らは世代がバラバラだからね。ナウ青春と呼ばれる年からするとどうなの?現役高校生は。

【高尾楓弥】最近だと、放課後に友達とごはんに行ったり遊んだりしているのは青春だな、って感じるかな。

【小川史記】アオハルだね。

【高尾楓弥】多分、卒業したら連絡を取って会うんだけど、そうじゃなくて、学校終わりに何も予定を立てずにプラプラ歩いたりするのは、何気ないけどすごく青春だな、って。

【小川史記】いいじゃん。これは僕に限るかもしれないんですけど、思い返すと、何も考えないことが青春だな、と思っていて。それこそ、学生の時にごはんに行くのって何も考えないじゃないですか。そういうことが年齢を重ねた時にすごく青春だったな、って。今は仕事があって、何をしていても考えていることが多い中で、そういう時って何も考えてない。もちろん、考えて行動している人もいると思うんですけど。僕に限って言うと、何も考えないのが青春だな、と感じますね。

――BUDDiiSのメンバー10人が揃うと賑やかだと思うんですけど、そういう時はいかがですか?

【森愁斗】そういう盛り上がった時は、まあ何も考えてないな、とも思います。

【小川史記】確かに。

【森愁斗】やっぱり、カメラがあると何かスイッチが入っちゃう気がして。何気ない会話が一番僕はおもしろいな、と思うし。それでいうと、僕はずっと青春だな、と思っていますね。

【小川史記】おっ。

【森愁斗】仕事が増えて、作品で繋がったりだとか、グループで共演したり、で仲間が増えて新しくいろいろなことに挑戦させていただけている今が一番刺激があると思います。大人になっていって、あの時楽しかったな、青春だったな、と思うじゃないですか。でも、それは何年経ったあとも、結局また同じように思うんだろうな、って。ふと思い返したら、あの時大変だったけど、楽しかったな、青春したな、と思いたいですし、思えるように活動していきたいな、と思っています。僕はずっと青春がいいですね。

【西田祥】結局、青春は思い出した時に初めて青春になるっていうか。

【小川史記】素敵な言葉。いいですね。

【西田祥】思い出すのは、自分の中だとすごく忙しい時期が多くて。リアルタイムでは目の前のことだけに集中していて、そのことしか考えてないような状態でも、それがのちのち、思い出として振り返れるのが一番青春だなと思いますね。

【野瀬勇馬】僕は何かひとつのことに熱中できるのが青春のいいところかな、と。高校生のときはバスケが好きだったので、バスケに青春を捧げていたかな、と思うんですけど、そう考えると、ダンスだったりに夢中になっている今も青春なのかな。

【岡本聖哉】高校時代は3年間ずっと自転車で登校していて。毎日、友達と時間を決めて登校していたので、毎日一緒にいることが青春って捉えるようになっちゃって。そういう意味では、BUDDiiSも毎日一緒にいるので同じなのかも。去年も振り返ってみると、たくさんライブもしたので、それも全部青春の思い出だったな、と思います。

――それでは、最後に映画を観てくださる方にひと言メッセージをお願いします。

【小川史記】勇馬、いこう。

【野瀬勇馬】ストーリーもおもしろいですし、アクションシーンもたくさん練習して挑んだので、普段見られない、いろいろな僕たちを楽しんでください!

ヘアメイク=KANANE・MIKU(PUNCH)

撮影=後藤薫

取材・文=ふくだりょうこ

『バトルキング!!-We'll rise again-』に出演しているBUDDiiSのメンバー