「第46回日本アカデミー賞授賞式」が10日、都内で開催され、妻夫木聡主演の『ある男』が最優秀作品賞を受賞。本作は、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、監督賞、脚本賞、録音賞、編集賞で最優秀賞を受賞し8冠を達成。石川監督の長編デビュー作『愚行録』からタッグを組んでいる妻夫木は「本当に嬉しい」と涙ぐむシーンもみられた。
【写真】感極まり言葉に詰まる妻夫木聡
『ある男』は、芥川賞作家・平野啓一郎のベストセラー小説を、映画『愚行録』や『蜜蜂と遠雷』など世界的に高い評価を受けた石川慶監督が映画化。「愛」と「過去」をめぐる感動ヒューマンミステリーを描く。
最優秀編集賞、最優秀監督賞でも壇上に登場した石川監督は「もうすべてを話してしまいました」と3度目の登壇に照れくさそうに語ると「難しい題材をチャレンジさせてくださった松竹の方々、原作を預けてくださった平野啓一郎さんにお礼を申し上げたいと思います」と感謝。
続いて笑顔で登壇した妻夫木だったが「監督のデビュー作から一緒だったので」と語り出すと、涙が込み上げてきて言葉に詰まる。それでも妻夫木は「だから一番、僕は彼の才能を間近に見ていた自負があるので、こうして認められたというのは本当に嬉しいです。おめでとうございます」と声を掛ける。
窪田も「この作品に関われて、チームの一員になれたことが本当に心から嬉しい。人生一瞬しかないなかで、このメンバーでその一瞬を謳歌できるというのは、これからの財産になると思います。こういう縁を少しずつ広げてまた映画をみんなで盛り上げていきたいなと思っています。おめでとうございます」と笑顔を見せた。
その他、『シン・ウルトラマン』は最優秀撮影賞、最優秀照明賞、最優秀美術賞の3冠、最優秀音楽賞は『すずめの戸締まり』、最優秀外国語映画賞は『トップガン マーヴェリック』が受賞した。
■優秀作品賞（★は最優秀賞受賞者）
★『ある男』
『シン・ウルトラマン』
『月の満ち欠け』
『ハケンアニメ！』
『流浪の月』
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