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内外装デザイン刷新 新型エルフ

いすゞは、フルモデルチェンジした新型エルフを発売する。

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今回、フルモデルチェンジした小型トラック「エルフ」は、「デザイン」「ホスピタリティ」「エコノミー」「セーフティ」「コネクテッド」「ラインナップ」の6つのポイントを中心に進化した。

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新型いすゞエルフ(用品装着車)    いすゞ

また、いすゞとして初の量産バッテリーEV(BEV)である「エルフEV」を投入することで商用BEVの社会実装に貢献する。

新型エルフは、「PLEASURE to CARRY」をコンセプトに内外装を一新。先進性とタフさ、機能性と華やかさを高い次元で両立し、「運ぶ」を担うドライバーがトラックを使う楽しさを感じられるデザインを追求した。

エクステリアデザインは、商用車らしい堅牢さを表現しつつ、フロントフェイスで躍動感や先進性を表現。

インテリアでは、親しみやすさと軽快感を表現し、長く使う道具としてのタフさやロングライフで褪せないデザインを目指した。

インテリアカラーにはドライバーの多様化を意識したニュートラルな色味や素材を採用。人が直接触れる部分をブラックで表現することで、識別性を向上させ、傷のつきにくさに配慮した。

標準キャブは、疲れづらいキャブ空間を目指し、ドライバーの上方・前方・側方のクリアランスを大幅に拡大。これにより、小型貨物キャブオーバートラックで最もゆとりあるキャブを実現した。

また、ドア開口部の拡大と上下2方向からアクセス可能なセミグリップ式ドアハンドルの採用により、乗降性・操作性が向上した。

誰でも運転しやすい運転席を目指し、ステアリングの小径化やシートの材質・表皮縫製・スライドピッチの変更、ペダル位置の最適化などドライバーが運転時に触れるすべての機能を見直し、最適なドライビングポジションを追求した。

さらに、高速走行や寒い季節での運行などさまざまな使い方でも快適に運転できるよう、アームレストやシートヒーターを採用。

メーターパネルには7インチのメーターディスプレイを採用し、安全支援機能の作動状況や車両コンディションを表示することで、運転時の視線移動や操作を最小限に留める。

そのほか、ステアリングスイッチの採用やスイッチレイアウトの見直しにより操作性を向上させた。

内燃モデルも進化 「アイシム」とは?

内燃機関においてもさらなるCO2削減を目指し、新型トランスミッションの開発や改良により、燃費性能の向上を追求した。

新型エルフでは、AT免許で運転可能なAMT(自動変速式マニュアルトランスミッション)として9速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)の「ISIM(Isuzu Smooth Intelligent TransMission/アイシム)」を 新開発し、燃費性に優れる4JZ1エンジンに組み合わせることで、燃費性能を追求した。

アイシムは9速に多段化したことで、エンジン回転数の上昇を抑えられ、低騒音化による運転疲労軽減を実現。誰でも省燃費運転がしやすくなった。

また、デュアルクラッチ構造による素早いシフトチェンジで、変速時のトルク抜けやシフトショックを低減し、トラックのイメージを塗り替えるドライブフィーリングを実現させる。

国内小型トラック初搭載の機能も

新型エルフは、交通事故死傷者ゼロ社会の実現を目指して、先進安全装備およびドライバーをサポートする運転支援機能の充実化を図った。

新型エルフは、ステレオカメラの性能向上に加え近距離ミリ波レーダーおよびドライバーステータスモニターを追加。国内小型トラックで初となるプリクラッシュブレーキ(右左折時)、全車速車間クルーズ、レーンキープアシストなどを装備する。

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新型いすゞエルフ    いすゞ

また、ドライバーの脇見、開眼、運転姿勢の状態をインパネ中央部に搭載されたカメラでモニターし、前方への注意不足を検知すると警告を発し注意喚起するドライバーステータスモニター、走行中にドライバーが急病などで安全な運転を継続することが困難な状態に陥った場合に、車両システムがドライバーの異常を自動検知、またはドライバー自身のスイッチ操作により車両を緊急停止させる、ドライバー異常時対応システムを採用した。

さらに、対向車などに応じて光が当たる箇所を自動的に遮光する可変配光型LEDヘッドランプ、標識認識機能、標識連動型スピードリミッター、フロントブラインドスポットモニターを装備し、安全性能が向上した。

安全支援機能は装着が義務化されている機能を中心に構成している「ベーシック」をもとに、都市内配送で有効な機能を加えた「スタンダード」、自動車専用道での走行時に有効かつ利便性の高い装置を含む「アドバンス」、そして操舵制御までおこなう「プレミアム」の全4種のパックオプションで設定。ニーズや運行形態にあわせた選択肢を提供する。

また、配送トラックに求められる安全性の向上として、自動作動機能付き電動パーキングブレーキを標準設定し、パーキングブレーキのかけ忘れや引き不足による自走事故防止に貢献する。

万が一に備え、キャブの乗員・歩行者保護性能を高め、事故発生時の被害を低減するとともに、コネクテッド技術も向上を図り、進化する情報基盤とあわせることで、さまざまなシステムとの連携が可能となった。

さまざまな架装に対応 エルフEV

カーボンニュートラル社会の実現に向けてBEV「エルフEV」をラインナップに追加した。

いすゞの商品開発の基盤である「I-MACS」を用いることで、さまざまな動力源を搭載することが可能となり、「選べる自由」を提供する。

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新型エルフシリーズにはBEVのエルフEVもラインナップされる。    いすゞ

BEVは、標準キャブのGVW3.5t未満車からワイドキャブのGVW7.5t車まで幅広いラインナップを実現。

車両の操作系やレイアウトディーゼル車と可能な限り共通化することで、これまでディーゼル車で可能だったさまざま架装にも対応する。

エルフEVでは、コンパクトなバッテリーパック(20kWh/個)を開発し、車格や使われ方に応じて高電圧バッテリーを2パック(40kWh)から最大5パック(100kWh)搭載するモジュール方式を採用。

普通充電と急速充電に対応しているほか、専用の機器を通して外部へ電力供給をおこなうことが可能。

また、高電圧バッテリーの温度を常にモニターし、低温下では車両停車時でも自動で温度管理をおこない、寒冷地においても運行ができる。

キャブ内空調による消費電力を抑え航続距離を延ばすため、ヒートポンプ式空調システムの採用に加え、シートヒーターを標準設定。意図しない不要な暖房使用を抑制するため、ヒーターのON/OFFをおこなう専用スイッチを設けた。

2024年度中に、特装架装向けシャシ(塵芥車・高所作業車)と荷室への移動が可能なウォークスルーバン「エルフEVアーバン・トランスポーター」を展開する。

商用BEVの導入検討サポート、導入課題の解決、導入効果の定量化と拡大化提案によるカーボンニュートラルの実現に向けたトータルソリューションプログラム「EVision」を提供することで事業者をサポートする。


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