「お月見」と聞くと十五夜、その日の月は満月。そんなイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。でも十五夜の月は必ずしも満月ではないのです。教えて!gooには、十五夜と満月の関係についての質問が寄せられています。
「十五夜=満月、ではなかったの?」
四季がある日本では、その季節の変化を楽しむ習慣があります。十五夜にお月見を楽しむのもその一つで、空を見上げたらそこにはまん丸のお月さま、満月を思い浮かべますよね。それは質問者も同じでした。しかし……。
「今夜は十五夜ですが、満月は明日になっております。十五夜とは満月の夜のことかと思っておりましたが、違うのでしょうか?」(onara931さん)
この質問にはどのような回答が寄せられたのでしょうか。
■そもそも十五夜とは?
ベストアンサーに選ばれたgootarohさんは、十五夜の定義を次のように解説しています。
「十五夜とは『旧暦八月十五日』のことです。満月とは関係ありません。単純に日取りの問題です。(中略)…十五夜というのは、もともとは『秋分の日に最も近い満月』ということです。ただし先述のように、昔は天文学が未発達だったので、『旧十五日=満月』とみなしていました」(gootarohさん)
gootarohさんによると、旧十五日=満月とみなしていたものの、天文学上の満月は旧十五日より遅れることの方が多いとのこと。それこそが質問者の「今夜は十五夜で満月は明日」につながっているわけですね。
■完璧な暦は作れない?
また日本では現在、太陽暦(グレゴリオ暦)を使用していますが、旧暦は太陽太陰暦を使用していたことに起因するのでは、という回答も見られました。
「一般的な(日本や中国で)暦は、太陽太陰暦で月の動きをベースにしながらも太陽暦に近づけようと補正されています。ですから完全な月の動きにトレースされた暦ではありません」(sach127さん)
太陽太陰暦は太陽や地球の動きに合わせ、暦にズレが生じるため、十五夜と満月の日は違ってしまうのではないかとsach127さんは指摘しています。
筆者も調べてみたところ、「月と地球の公転軌道の関係で、新月から満月までの日数が14日間〜16日間と日数に差があるから、1日または2日ずれることが多い」(「キッズgoo 子ども歳時記」より)ということが分かりました。
2014年の十五夜は本日(9月8日)で、満月は9月9日。皆さんも今晩は夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。
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