インテルを率いるシモーネ・インザーギ監督が、10日に行われたセリエA第26節スペツィア戦を振り返った。同日、イタリアメディア『スカイ』がコメントを伝えた。

 敵地に乗り込んだインテルは序盤にPKを獲得して先制のチャンスを得たものの、キッカーを務めたアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスが失敗。その後も複数の決定機を逃すと、55分にスペツィアの先制を許して追いかける展開となる。

 インテルは83分に2度目のPKを獲得し、これをベルギー代表FWロメル・ルカクが決めて試合を振り出しに戻す。しかし、その数分後にPKを献上してスペツィアの逆転を許し、“ネッラズーリ”は1-2で敗れた。

 28本のシュートを放ちながらも1ゴールにとどまり、被シュート数「4」で2失点。試合後にマイクを握ったインザーギ監督は、「ハーフタイムの時点で0-0というのはありえない。28本のシュートを放ったことを忘れてはならない。私たちは、私たちが生み出したすべてに対して、もっと“意地悪さ”が必要だった。私たちは先制に値したが、1本目のPKは(相手GKバルトウォミェイ・)ドロンゴフスキが素晴らしかった。チャンスを多く作っただけに、痛い敗戦だ。選手たちは全力を尽くしてくれた。敗戦の責任は私にある」と語った。

 今季リーグ戦で8敗目となり、うちアウェイでの黒星が6つ。「サン・シーロでどう進むべきは分かっているのだから、アウェイでのやり方を変えなければならない。敗戦から立ち直るには、より強くなる必要がある。残念ながら、今シーズンは敗戦が多かった。この結果は明らかに私たちを満足させるものではない」とインザーギ監督が語るように、熾烈を極めるチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いを制するためには、これ以上の取りこぼしは許されない。

 3つの大会を戦うインテルは、この後ポルトガルに渡ってCLラウンド16・セカンドレグのポルト戦に臨む。インザーギ監督は「今夜の結果には失望しているが、火曜日(14日)にはチャンピオンズリーグがある。明日(11日)から、火曜日のことを考えるようにしたい」と、12シーズンぶりのCL準々決勝進出に向けて気持ちを切り替えている。

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スペツィアに敗れたインテル [写真]=Getty Images