12日、明治安田生命J1リーグ第4節北海道コンサドーレ札幌横浜F・マリノスが行われた。

 第3節終了時点で2位(2勝1分)につける横浜FMが、アウェイの札幌ドームに乗り込んだ一戦。その札幌は同15位(2分1敗)と勝利こそ挙げられていないものの、前節はアルビレックス新潟を相手に2得点を挙げるなど調子は上向き。昨シーズンの王者を相手に今シーズン初勝利を挙げられるか、注目が集まった。

 先制したのは札幌だった。8分、自陣深くからGKク・ソンユンより相手DFラインの裏へあフィードが繰り出される。このボールをDF小池裕太と競り合いながら収めたMF金子拓郎が抜け出し、対峙したGK一森純もスピードでかわして鋭いクロスを供給。中央で待っていたFW小柏剛が左足ダイレクトで合わせてゴールネットを揺らした。

 勢いに乗る札幌は15分、敵陣左サイドでボールを持ったFW菅大輝がドリブルで仕掛けてミドルシュート。これは一森のセーブに遭うが、ホームの声援を背に追加点を狙う。40分にはカウンターからMF浅野雄也が決定機を迎えるが、左足のシュートは枠の右へ。

 一方の横浜FMはボールを支配して得点を目指すもシュートまでには至らず、前半は1-0のスコアで45分を終える。

 迎えた後半、追いつきたい横浜FMは55分にDF小池裕太が直接FKからゴールを狙うも、ボールは枠の外。古巣対戦を迎えたFWアンデルソン・ロペスも果敢に得点を目指すが、同点ゴールには至らない。ケヴィン・マスカット監督は63分にFWマルコス・ジュニオールとFW水沼宏太を同時投入し、攻撃のギアを上げる。

 それでも、次にゴールネットを揺らしたのは札幌だった。77分、MF小林祐希が敵陣深くまで前線からプレッシャーを掛けると、一森のキックをカット。無人のゴールへとボールを流し込み、札幌加入後初の得点を挙げた。

 結局このまま試合は2-0で終了。昨シーズンの王者をホームで下した札幌が、今シーズン初勝利を手にしている。

【スコア】
北海道コンサドーレ札幌 2-0 横浜F・マリノス

【得点者】
1-0 8分 小柏剛(札幌)
2-0 77分 小林祐希(札幌)

【ゴール動画】GKからの速攻!小柏の先制ゴール!

J1第4節で札幌と横浜FMが対戦した [写真]=J.LEAGUE via Getty Images