ドラマ10「大奥」(NHK)の第9話が3月7日に放送され、徳川家重を演じる三浦透子の演技を絶賛する声がネット上に多数書き込まれている。

 原作はよしながふみ氏が描く「男女逆転パラレル江戸時代」が舞台の同名人気漫画。3代将軍・徳川家光の時代、若い男子のみが感染する“赤面疱瘡”と呼ばれる死に至る病が蔓延して日本の社会構造も激変。大奥は美男3000人の男の花園と化していく。そんな中、第9話では徳川吉宗が跡取り問題について頭を悩ませていた。

 長女・家重(三浦)は言語障害などを持ち、周囲からは廃嫡を望む声もあり、家重自身も吉宗や2人の妹の前で失禁したことから、「私なんて、死んだほうがいいのだ」と塞ぎ込む。しかし、吉宗が家重のもとを訪ねるラストシーンでは、「私はそなたをバカだと思うたことは一度もないぞ」と言って吉宗が優しく抱きしめ、「後を頼めるか?」と問いかけると、「母上…」とつぶやき号泣する。そんな家重に扮した三浦透子の熱演には、「圧巻の演技が脳裏に焼き付いた」「演技力のWBCかよっ!」「伝説の家重になるだろうな」といった称賛コメントが寄せられている。

 さらに原作漫画ファンからは「原作から抜け出て昇華させた家重を見事に演じてくれました」「家重はあなたにしかできない」などの声が上がり、中には95年に放送された大河ドラマ「八代将軍吉宗」(NHK)で、やはり言語不明瞭ながら心根の優しい家重を演じた「中村梅雀を思い出させる」とのコメントも。

「三浦は2002年、6歳の時に3000人のオーディションを勝ち抜き、2代目“なっちゃん”としてCMに出演。2019年に公開されたアニメ映画天気の子』では、主題歌のボーカルに抜擢された逸材です。2021年に公開された映画『ドライブ・マイ・カー』でヒロイン役を演じて以来、オファーが途切れず、2022年朝ドラ『カムカムエヴリバディ』、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(ともにNHK)では菅田将暉演じる源義経の正妻・里役。さらには『エルピス‐希望、あるいは災い‐』(フジテレビ系)、今年に入り『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)と話題作に出演。個性的な役柄を飄々と演じていることから、その若さにして“令和の樹木希林”との声も上がっています」(芸能ライター)

 圧倒的な演技力で9代将軍・家重を演じる三浦透子から、最終回も目が離せない。

(窪田史朗)

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